アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)は、PrEP用の新薬「Descovy(デシコビ)」を承認した。
欧米を含め全世界に広がる「PrEP(プレップ)」は、薬を1日1錠飲むことで、HIV感染を99%防ぐという画期的なHIV予防法だ。
これまでPrEPに使用する薬は「ツルバダ」の1種類だけだったが、ツルバダを販売する米製薬会社ギリアドが、ツルバダを改良した新薬「Descovy(デシコビ)」をFDAに申請しており、10月3日に無事認可が下りた。
これにより、PrEPの予防薬ではツルバダ以外にデシコビも使えるようになる。
デシコビも、既存のPrEPと同じ毎日1錠飲むスタイルを推奨している。
ただし、デシコビはMSM(男性とセックスをする男性)とトランス女性に対してのみの適応となる。
デシコビのメリットは、ツルバダよりも安全性と効果が改良されたことと、ツルバダだと腎臓や骨密度の数値が悪い人は服用できなかったが、デシコビであれば容量調整することによって服用が可能になった。
ちなみにPrEPで使われる正規品の薬(ツルバダ/デシコビともに)は非常に高価なため、別メーカーのジェネリック品を服用する人も多い。
現在、日本でPrEPは認可されていないが、ネット通販(個人輸入)でジェネリック品を取り寄せてPrEPを行う人も増えている。
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