2015年11月5日は、東京・渋谷区で日本初の「同性パートナーシップ制度」がスタートした日だ。
今年で2周年を迎える同制度をお祝いしようと、LGBTエンタメ団体やる気あり美が、新曲「ピー・エス・エス」をリリースした。
「ピー・エス・エス(PSS)」とは、同性パートナーシップ制度の略。
楽曲リリースに合わせて公開されたミュージックビデオでは、やる気あり美のメンバーをはじめ、LGBTから子供まで参加。渋谷駅ハチ公前や丸井MODI前、代々木公園など、渋谷区のあらゆる場所でダンスダンスダンス!!
以下、ミュージックビデオは必見!
底抜けに明るいハッピーチューンで、今までにない斬新すぎるLGBTテーマの楽曲。
一見、ハッピーなお祝いソングかと思いきや、やる気あり美によると「もっとみんなに制度を使ってみてほしい」という願いが込められているそうだ。
制作背景について、メンバーはこう話す。
「同性パートナーシップ制度が『制度的前進』としてばかり語られてしまい、申請のキッカケとなるはずの『社会的承認がもたらす幸福感』が忘れられているのではないか?という思いがあります。『ただの制度』ではなく、『世の中のハッピーなこと』として、同性パートナーシップ制度を使ってみたいとより多くの人に思ってもらうためこの曲を制作しました」
そう話すように、渋谷区で制度導入から2年経ったが、まだ24組しか制度を利用していないそうだ。
しかしながら、この渋谷区の制度をキッカケに、今では全国の自治体に広がり、大企業を中心に同性パートナーへの福利厚生や顧客向けサービスが拡大しつつある。
日本で同性婚こそできないが、パートナーとの幸せを共有するツールとして「同性パートナーシップ制度」は、素敵な選択かもしれない。