化粧品会社「資生堂」の同性カップルのキスを描いたウェブ動画「The Party Bus」が、アムステルダムで開催された「エピカアワード 2018」にて2部門で金賞を受賞。
さらに、全部門の金賞受賞作品の中から選ばれる「フィルム・グランプリ」に輝き話題になっている。
ウェブ動画「The Party Bus」は、ショートフィルム仕立てになっており、“勇気に変わるメイクの力”がテーマ。
動画タイトルは「好きだなんて 言えない」だ。
物語の舞台はパーティー三昧のバスの車内。一人浮かない顔をした主人公は、メイクによって本当の自分らしさに気づき、言いたくても言えなかった「好き」を伝えに、バスを飛び出すのだった──。
メイクによって自分らしい美しさを手に入れ、そこから勇気が生まれ行動に移すという内容。同性カップルをテーマにしたLGBT向けCMとしても秀逸だ。
本動画は1カ月で再生回数750万回を超えるなど大きな反響を呼んでいる。
ちなみに資生堂といえば、LGBTの祭典「東京レインボープライド」への毎年の協賛など、LGBT、とくにトランスジェンダーのためのメイク講座を行うなど、LGBTフレンドリー企業としても有名だ。
日本ではLGBT要素を含めたCMやキャンペーンを行う企業が少ない中、化粧品最大手であり、率先してダイバーシティに取り組む資生堂の姿勢は高く評価されている。