大御所俳優ロバート・デ・ニーロが、最新のインタビューにて「私の息子はゲイ」と初めて公表し話題になっている。
これはトランプ政権を厳しく批難したインタビューの中で発言したものだ。
デ・ニーロといえば、”アンチトランプ”で知られており、なんども公の場でトランプを批難してきた。
昨年のトニー賞授賞式に登場した際も「Fuck Trump!(トランプくたばれ!)」と発言。
「もはや『トランプ追放』とか言っている場合じゃないよ、『Fuck Trump!(トランプくたばれ!)』だ」とスピーチし、会場から喝采を浴びた。
ガーディアン紙のインタビューで、トランプに対してこのように語った。
「トランプのような人間が大統領になったとき、”OK、彼が何をするのか見てみよう”とわたしは思った。もしかしたら、彼も変わるかもしれないとね。でも、彼はもっと悪くなるだけだった」「(それらの行動は)彼が本物の人種差別主義者であることを示した。ニューヨーカーの1人として、彼もその多様性を理解しているかもしれないと思ったが、思っていた通り、いや、それ以上に彼はダメな人間だ」
そして、トランプ大統領をファシストだと思うかと聞かれると、「その方向へ向かっているのではないかと思う。彼の思い通りにさせれば、この国はとても悪い状態に陥るだろう。わたしの理解では、ヒトラーは笑いものだったし、彼らは皆おかしかった。ヒトラーも、ムッソリーニもおかしかったし、他の独裁者も専制君主もおかしかった」と語っている。
インタビューの中でデ・ニーロは自身の子どもたちがトランプ政権下で育つことを恐れていると語り、「わたしの子どもの1人はゲイで、彼は自分がどういう扱いを受けることになるのか、心配している」と、息子がゲイであることを公に初めて語った。
トランプはアンチLGBTで知られており、オバマ大統領が築き上げたアメリカの先進的なLGBT権利を破壊しようとしている。デ・ニーロはそれを危惧してるのだ。
ちなみに、以前デ・ニーロは実の父親がゲイであることを公表していた。
2014年のOUT誌のインタビューで、亡き父について聞かれた際「父はいつだって偉大なアーティストだった。そりゃあ、ゲイであることに葛藤していただろうね。特にあのような小さな町では」
デ・ニーロの両親は幼い頃に離婚。理由は父がゲイをオープンにして生きるためだったそう。
「父ともっとそのこと(セクシュアリティ)について話しておけばよかったよ」
父親と過ごす時間は少なかったものの、デ・ニーロは父から受けた愛は大きかったと語った。そして今、ゲイの息子を持つ父親となったことで、より一層LGBTサポートに積極的になっている。