奇妙でシュールだが、なんだかイケてる。
船上の6人の男達を描いたギリシャ映画『ストロングマン』が、3月25日(土)より、日本公開される。
映画のストーリーは、ギリシャのエーゲ海でクルージングを楽しむ中年男6人が主人公。
船がアテネに帰港するまでの間に誰がストロングマン(最高の男)かを決めるゲームをしようという話になり、「ズボンのベルトの位置」、「コレステロール値」から「料理の知識」まで一挙一動をお互いに点数を付け、最も優れた男を決定しようと楽しむ。
最初は冗談半分でゲームをしていた6人だったが、次第にムキになり、男の意地とプライドを懸けた争いへと発展してしまう───。
以下、本国版の予告編。(ギリシャ語)
本作の監督・脚本は、女優でもあるアティナ・ラヒル・ツァンガリ氏。
第83回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたギリシャ映画『籠の中の乙女』の製作にも参加、監督・脚本を務めた『Attenberg(原題)』が第67回ヴェネツィア国際映画で女優賞を獲得し注目を集める。
2004年開催アテネオリンピックの演出を担当するなど、活動は多岐にわたりギリシャで最も期待されている女性監督である。
また本作は、コリン・ファレル主演でヒットを飛ばした『ロブスター』の脚本家とタッグを組んだ作品。
競争心だけで行動するバカで憎めない6人の男たちが船上で繰り広げる‘奇妙なゲーム’を通して、笑いと誰の心にもある「他人よりも優れていたい」という自尊心を描いた。
『ロブスター』同様のシュールな世界観が、見るものを引き込んでいく不思議な映画。3月の日本公開が待ち遠しい。