ロシアの「新アンチゲイ法案」が、1月19日のロシア連邦議会にて否決されたことが分かった。
1月12日に報じられた「新アンチゲイ法案」は、ゲイであることをカミングアウトするだけで、15日以下の収監や、5000ルーブル(約7600円 )の罰金に処されるという、極めて差別的な法案。
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同法案を提出した共産党のIvan Nikitchuk議員は、ロシア・ニュースサービスに対し、「我々はロシアの伝統的な価値観を守り尊重しなければならない。西欧から来るクズたち(ゲイ)はロシアにとって異常だ。」と発言。
同法案に対し、ロシア連邦議会は否決の判断を下す。
RBC通信社によると、委員会副会長Dmitry Vyatkin氏は、「法律的観点から見た際に、同法案は全くもって教養が無いもの。」とバッサリ。
自由欧州放送によれば、議会でNikitchuk議員が「同性愛は伝染病だ!」「ロシア社会への脅威だ!」と法案を主張している際に、他の議員らは忍び笑いをしていたそう。
Nikitchukは続けて、「同性愛はヤク中、アル中と同レベルの病気だ。その上、伝染病だ!」「自己を確立していない若者を脅かす重大な脅威だ。」と極めて差別的な発言を連発している。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは、「同法案は極めて差別的で、立法において不合理である」と非難した。