2016/12/29

美女とオオカミ、禁断のラブストーリーを描く『ワイルド わたしの中の獣』監督インタビュー

  • facebook
  • X(Twitter)
  • line
  • Copy

12月24日より劇場公開中の話題作『ワイルド わたしの中の獣』。

 

関連記事 >> “オオカミと女”の禁断の愛を描く衝撃作『ワイルド わたしの中の獣』

 

CG全盛の最近の映画界の中で本物のタイリクオオカミで撮影に臨み、サンダンス映画祭やロッテルダム映画祭など各映画祭に出品され大きな話題となった。この官能の世界を描くのは、女優で監督のニコレッテ・クレビッツ。

 

ドイツの女子刑務所でロックバンドを結成した4人の女性の友情を描いた音楽青春映画『バンディッツ』(99)で美女のエンジェルを演じるなど数々の作品に出演、2000年からは監督や脚本も手がけるようになる。今回クレビッツ監督に本作の撮影秘話や魅力について語ってもらった。

 

 

ニコレッテ・クレビッツ監督

 

本作の奇抜なストーリーはどのようにして思いついたのですか?

 

自分自身の夢から思いつきました。何かに後ろを付けられているなという夢を何度か見て怖かったし、混乱しました。それで夢の中で後ろを振り向いてみたらそこに“オオカミ”がいたのです。そこから着想を得て、自分の住む世界というものを改めて考えてみました。

 

そして、映画を撮影するのに困難な今回の設定をあえて選びました。もう一つの理由は、丁度その頃にオオカミがポーランドの国境を越えてドイツに来ているというニュースがありました。ドイツからはオオカミが消えて100年以上経っています。

彼らはすごく魅力的な動物だと思います。上手く環境に慣れる、順応できるという点ではある意味人間に近いですね。だから自分たちの習性を長年変えずにここまで生息できたのです。野生を捨てずに来た、つまり‘自由’を手放すということはなかったのです。そのオオカミ達がドイツという都会に戻ってきた。丁度そのタイミングで夢をみましたから、そこがこの話の骨格になりました。

 

 

© 2014 Heimatfilm GmbH + Co KG

 

オオカミはどのようにして見つけてきたのですか?

 

ハンガリーに行っていくつかのオオカミのグループの中から選びました。オオカミもそれぞれ得意な能力や性格が異なっているので、本作に合っているか適正も確認しました。今回のオオカミは見た目が美しいのとリリト(主演女優)との顔の相性がいいという点で選びました。トレーナーに育てられたネルソンという名前のオオカミです。

 

彼はすごく優しくて紳士的でした。ネルソンには演技経験もあってCMなどに出演していました。彼はトレーナーが連れてきた群れのメインのオオカミで、リーダーでしたので、ネルソンの群れの7匹のオオカミは全部撮影所に連れてこられたのです。ネルソンを撮影が終わるたびに毎回その群れの檻に戻していました。

 

次のページ >> 主演のリリトとオオカミとの演技とは?

 

RECOMMENDあなたにオススメ

SPECIAL

性病を薬で予防できる!最新の「ドキシPEP」がすごい

HIV陽性になったら──生活はどうなるの?

「眠れない…」を解消!いま話題の睡眠アイテム5選

大人ゲイカップル旅におすすめ!全室スイートの沖縄ホテル

台湾漫画のTOP3に!ゲイ3人の三角関係を描く話題作『老師!男友還給我』誕生秘話を作者に聞いてみた

RANKINGアクセスランキング

LGBT

タイで同性婚が合法化!東南アジアで初

CULTURE

ハッテン場をテーマにした衝撃作『クルージング』がリバイバル上映

LOVE

ローションで劇的に変わる!目的別「ローション」ガイド

CULTURE

名作「韓国ゲイ映画」オススメ6選

LOVE

性病を薬で予防できる!最新の「ドキシPEP」がすごい

FOLLOW US!

ジェンクシーのSNSをフォローして最新情報をゲット!

  • facebookfacebook
  • TwitterTwitter
  • lineline