世界のゲイカルチャーに大きな影響を与えたアーティスト「トム・オブ・フィンランド(Tom of Finland)」の日本初となる個展が開催されることがわかった。
会期は2020年4月24日(金)~5月11日(月) 、会場は渋谷パルコにて。
GENXYでも何度か紹介している「トム・オブ・フィンランド(Tom of Finland)」。
「トム・オブ・フィンランド」はアーティスト名であり、本名はトウコ・ヴァリオ・ラークソネン(1920-1991)。
彼が活躍した50年代は同性愛は違法行為であり、かつ当時のゲイ像はナヨナヨとした軟弱なイメージだった。
そんな中、トムはレザーや筋骨隆々の男らしいビジュアル(今で言うゲイっぽいスタイル)の作品を次々に発表。それまで虐げられていたゲイの地位を底上げし、ゲイカルチャーの創成期を担ったレジェンド的存在だ。日本ではゲイ漫画家・田亀源五郎氏などが多大な影響を受けている。
彼の残した作品は3500点以上にのぼり、そのエロティックなイラストレーションは観るものを強烈に引きつけ、60年以上が経過した今でも色あせることなく受け継がれている。
エロティックな作風ながら「20世紀を代表するアーティスト」としてアート界でも高く評価されており、作品はニューヨーク近代美術館、ヘルシンキ現代美術館、サンフランシスコ近代美術館など、世界中の美術館に収蔵。
また、母国フィンランドでは国の記念切手にもなったほどだ。
そんなトムの初となる日本個展にして、生誕100周年のアニバーサリーイヤー。これは観にいかない理由がない!
また展覧会に合わせて、映画上映や、二丁目イーグル東京でのレザーパーティーなど、「トム・オブ・フィンランド」尽しの関連イベントが盛り沢山。
詳しくは展覧会サイトにて。