フランスの鬼才フランソワ・オゾン最新作『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』が、7月17日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開される。
本作は、神父が少年たちへ性的暴力をおこなった実話をもとにした衝撃作。
1人の勇気ある告発者から発覚した神父の性的暴行事件。
容疑者・プレナ神父は、教区を変えながら長年にわたって信者家庭の少年たち、のべ80人以上に性的暴力を働いていた。
これは「プレナ神父事件」と呼ばれており、現在も裁判が進行中というから驚きだ。(以下予告編)
これはフランスの事件だが、それ以外にもアメリカやカトリックの総本山・バチカン市国でも、聖職者による性的暴行が明らかになっており、非常に闇が深いテーマなのだ。
同性愛が禁忌とされるカトリック教会の闇に切り込んだのは、ゲイテーマの作品を数多く手掛け、自身もゲイを公言するフランソワ・オゾン監督。
主役は『わたしはロランス』でトランスジェンダー役を演じ高い評価を得たメルヴィル・プポーがつとめる。
本作は、ベルリン国際映画祭で「銀熊賞(審査員グランプリ)」に輝き、本国フランスでは91万人を動員する大ヒットを記録した。
ゲイの神父が起こした恐るべき事件。
その事実から目をそらさずに、ぜひ劇場で観てみてほしい。