映画『マティアス&マキシム』が、9月より劇場公開されることがわかった。
若き天才と称され、オープンリーゲイでもあるグザヴィエ・ドランが手がける新作映画だ。
『マティアス&マキシム』は、“友情と恋”に揺れる2人の青年をえがく青春ラブストーリー。
主人公のマティアスとマキシムは30歳で幼馴染。
友人が撮る短編映画で男性同士のキスシーンを演じることになった二人は、その偶然のキスをきっかけに秘めていた互いへの気持ちに気づき始める。
婚約者のいるマティアスは、親友に芽生えた感情に戸惑いを隠せない。
一方、マキシムは友情が壊れてしまうことを恐れ、想いを告げずにオーストラリアへと旅立つ準備をしていた。
迫る別れの日を目前に、二人は抑えることのできない本当の想いを確かめようとするのだが──。(以下、予告編)
ドランといえば、『胸騒ぎの恋人』『わたしはロランス』『トム・アット・ザ・ファーム』など、初期の作品ではゲイやトランスジェンダーを題材にしたクィアなテイストだった。
最近は初期のテイストから離れていたが、ここにきて原点ともいえる「男同士の恋愛」が描かれるとあって期待大だ。
男同士の恋愛を描いた映画だが、ドランは本作を「ゲイ映画」とはしていないようだ。
本人は以前のインタビューでこうコメントしている。
「30歳のマティアスとマキシムは、5歳の頃からの親友であり兄弟のような関係。でも、それまでの彼らの関係や強い絆が変わろうとしている、それこそがこの映画のテーマです。それまで互いに恋心は抱いていなかったものの、偶然のキスをきっかけに、相手を愛しているかもしれないという感情に襲われ、戸惑う。そんな友情と恋の狭間で揺れる二人の青年を描きたかった」
「これは同性愛がテーマの映画ではありません。これは普遍的なラブストーリー。性別にかかわらず、恋と友情の狭間で揺れる感情っていうのは、誰もが一度は経験したことがある感情だと思う」
映画『マティアス&マキシム』は、2020年9月25日(金)より劇場公開される。