アメリカにて、同性婚が「10代の自殺率を低下させる」という調査結果が発表された。
米国医師会小児科専門誌に発表された内容によると、同性婚を認めた州では、LGBTの若者の自殺率および自殺未遂件数が14%減少。ストレートを含めると全体で7%の減少がみられたそうだ。
調査では、1999年~2015年の間に各州で報告された自殺未遂の結果について、同性婚が合法化された32州と合法化されていない15州、合計47州について比較。
LGBTとストレートの学生を比較すると、同性婚が合法化される以前には、自殺未遂者の割合は、ストレート学生8.6%、LGBT学生28.5%だった。(LGBTはストレートに比べ、高い自殺未遂率である)
その後、同性婚が合法化された州では、合法化の前後でLGBTの若者の自殺未遂率が14%減少し、学生全体でも7%も減少したのだ。
また、同性婚が合法化されていない州では、自殺未遂率は変化がなかったとのこと。
このことから、同性婚の合法化はLGBTの若者の自殺を防ぐ効果があることが証明されたのだ。
研究を行ったライフマン博士は、結果についてこう述べている。
「同性婚が認められることで、性的マイノリティに対する社会のスティグマを減少されることが出来ます」
「同性婚が認められる社会では、たとえ結婚する権利をすぐに行使することがなくとも、学生たちの後ろめたさが減少し、将来に対する希望が増えることにつながります」
ちなみに、以前アメリカで同性婚を認めたことにより、爆発的な経済効果が生まれたという調査データが報告されていた。
関連記事 >> アメリカ、同性婚解禁により経済効果が975億円に上る
同性婚は、教育面でも経済面でも、あらゆる面において多大な影響力を及ぼしていることがわかる。