いよいよ7月20日(日)に投開票を迎える「参議院選挙」。
国会でも盛り上がっている同性婚やマイノリティの人権問題など、LGBTQにとって無視できないトピックが多い今回の選挙。
中でも注目は、ゲイをオープンにしている立候補者が2人いることだ。それぞれ紹介していこう。
1人目は、かずえちゃん(本名:藤原和士)。
ゲイをオープンにして活動しており、チャンネル登録者数10万人を超える人気YouTuber。
毎年10月の国際カミングアウトデーにあわせて公開している「100人のカミングアウト動画」などで知られている。
今回、地元である福井県から初立候補。
立候補した理由として「一人ひとりの人権が守られ、誰もが自分らしく、安心して暮らせる社会を作りたい!それが立候補を決めた大きな理由です」と述べている。
2人目は、石川大我(いしかわ たいが)氏。
石川氏は、2011年豊島区議会議員に初当選し、日本で初めてのオープンリーゲイの議員として知られる。
2019年には参議院議員に当選し、今回は2期目のチャレンジとなる。
石川氏は同性婚の実現をはじめとした、多様性を尊重した社会の実現、若者支援や消費税ストップなどを主に掲げて活動してきた。
すでに多数の実績があり、現在唯一のゲイの国会議員だ。
ちなみにLGBTQの国会議員は、現職は2人(石川大我氏、尾辻かな子氏)のみ。
国会議員は713名いるなかで、かなり少ない状況といえる。
参議院選挙の仕組みは、ひとり「2票」投票すること。
1票目|地域の選挙区の「候補者」を書く。
2票目|全国比例区で、「政党名」か「候補者」を書く。
かずえちゃんは地元・福井県で立候補しているので、福井県に住民票のある人のみ「かずえちゃん」に投票することが可能。
石川大我氏は、全国比例区に立候補しているため、全国どこに住んでいても投票が可能となる。
投票日は7月20日(日)だが、当日難しい場合は、その前に投票できる「期日前投票」がある。
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LGBTQの国会議員は、国会という場で、同性婚やマイノリティ支援を当事者として進められるのが強み。
まだまだ国会に圧倒的に少ないため、投票先の候補の一つとして考えてみてはいかがだろうか。