米俳優のジョージ・クルーニーが、ブルネイで制定された同性愛者を差別する新法案(シャリーア法)に抗議する形で、同国が所有するホテルの利用を止めるよう呼びかけた。
4月3日から施行されるブルネイの新法案では、同性愛行為をおこなった者は石打ちで死刑にするという極悪非道なもの。
これに対しクルーニーは、ブルネイ国王とブルネイ投資庁が所有する9つのホテルの利用を止めるよう呼びかけた。
9つのホテルとは、ロサンゼルスの「ホテル・ベルエア」や「ザ・ビバリー・ヒルズ・ホテル」など、アメリカ、イギリス、フランス、イタリアの有名高級ホテル。
クルーニーは「我々がボイコットしようと法を変えるほどの影響力はほとんどないかもしれない」と語りつつも、「人権侵害の手助けをしたいとは思わないよね?」「無実の人々を死に至らしめるための資金源を与えたい?」と訴えかけた。
ブルネイは国民のほとんどがイスラム教徒であり、以前より同性愛行為は違法だった。今回の新法設立は、違法にするにとどまらず、死刑に処するというさらに厳しいものだ。
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ブルネイ国王とブルネイ投資庁が所有するホテルは以下9つ。
・ザ ドーチェスター(ロンドン)
・ザ ビバリー ヒルズ ホテル(ロサンゼルス)
・ホテル プラザ アテネ(パリ)
・ホテル ベルエア(ロサンゼルス)
・ル・ムーリス(パリ)
・ホテル プリンチぺ ディ サボイヤ(ミラノ)
・コワース パーク ドーチェスター コレクション(英 アスコット)
・45 パーク レーン ドーチェスター コレクション(ロンドン)
・ホテル エデン ドーチェスター コレクション(ローマ)
全て5つ星の世界的有名なラグジュアリーホテルだ。
もしクルーニーの意見に賛同するのなら、旅行の際に上記ホテルへの宿泊は控えよう。