クィア(Queer)を切り口に、「性」をテーマにした映像作品を上映する映画祭「関西クィア映画祭」が、今年9月に大阪、京都の2都市で開催される。
世界初上映作品を含む合計28作品が公開。ここでしか観れない貴重なクィア映画が集結する。
15回目の開催となる「関西クィア映画祭」。
今年のミニ特集のテーマは「ノンバイナリー」とのこと。
歌手の宇多田ヒカルがカミングアウトし、一躍注目される「ノンバイナリー」。
ただ、ノンバイナリー/Xジェンダーといっても、ひとくくりに出来るものではない。身体への医療的措置を望むかどうか、どのような服を着るか、自称は何か、代名詞は何がいいか、など1人1人のあり方は実は様々。
今回は、ノンバイナリーをテーマにした、スウェーデン発の『アンバー、いつまでも』 、アメリカ映画『ここにある美しさ』 の2作品を国内初上映。
ノンバイナリーへの理解を深めるのにぴったりな作品ばかりだ。
そのほか、注目の話題作を一部ピックアップして紹介!
『少し未来のある部屋で』|日本
少子化対策の一環で人工子宮の技術が実用化された、近未来の日本。
人工子宮の移植を受け、見ず知らずの夫婦の受精卵をお腹で育てている貴志。ある日、貴志のお腹の子の父親と名乗る人が、貴志のもとを訪ねてきて…。
『ジンジャーミルク』 |日本
健斗は淳が好き。淳は玲衣が好き。でも玲衣はあすかとキスしてる。
そして、あすかは健斗が好き!?この四角関係、一体どうなる!?
KQFF2018で上映した『虹色の朝が来るまで』の、ろう者の今井ミカ監督の最新作。
『サラダは人生』 |日本
ルームシェアをする女ふたりの物語。
3話オムニバス形式で描かれるふたりの日常には、セクシュアリティにまつわる“あるある”も散りばめられている。そんな世の中に追従しない彼女たちの存在は清々しい。
『抱き合うとき』 |ドイツ
この作品は、BDSMにおける親密さの力学について描いている。
私たちの憧れ、痛み、そして完全な静寂の中で一緒にいることについての映画だ。ベルリン・ポルノ映画祭におけるフェティッシュ映画コンペでの受賞作。(※海外短編集プログラムの中で上映)
『魔法のガス屋さん』 |台湾・米国
昔々あるところに、おうちにプロパンガスを届ける妖精さんがいた。
密かにドラァグを夢見る幼いジョジョの元に届けられたのは、クィアになれる魔法のガス!?台湾が舞台のコメディ・ミュージカル。
『ボーイ・クィーン』 |ミャンマー
ミャンマーはヤンゴンの田舎町。親元で暮らすアチッは、ダンスを 生業とするドラァグクイーン。
定職につき家族を支えることを望む両親に、そして社会に、必死に抗うアチッ。世界の片隅に生きるクィアからのメッセージ。
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