トランスジェンダーの主人公をテーマにしたLGBT映画『たゆたう』が、東京・新宿の「K’s cinema」にて、2週間限定で上映中だ。期間は4月1日(土)~4月14日(金)まで。
映画『たゆたう』は、今作品が長編初監督作となる山本文(やまもとあや)によるトランスジェンダーを題材としたLGBT映画。
「型にはまれない」二人の物語
物語の主人公は、高校時代からの友人でルームシェアをしている、ジュンとあかり。
女性に生まれながら、性別への違和感に苦しむトランスジェンダー男性のジュン。一方のあかりは、自暴自棄な生活から望まない妊娠をしてしまう。
社会の”型”からはずれた二人は、それぞれの悩みを抱えながら暮らしていた。
ある日、あかりは中絶費用を借りるためにジュンに妊娠したことを話す。
するとジュンから思いがけない返事が返ってくる。「堕ろすんだったら、自分にちょうだい。赤ちゃん」
徐々にお互いの悩みを知っていく中で、時にぶつかり、時に傷を舐め合う二人。
あかりとジュンは、妊娠期間をとおして自分の生き方を見つめていく。
そして最後に二人が出した答えとは──。(以下予告編)
本作のストーリーは、山本監督が、セクシャルマイノリティーの友人との何気ない会話から着想を得て、オリジナル脚本を書き上げて制作されたもの。
主にトランスジェンダー男性であるジュンに焦点を当てているが、「自分は世の中に必要とされているのか?」「型にはまれない自分は、どう生きればいいのか?」といったテーマで展開されているため、LGBT・ストレート問わず、誰しもが当てはまる心の葛藤を、ジュンとあかりを通して描かれている。
人生の選択、自分らしく生きることに悩んでいる人には是非ともオススメしたい一本。
映画『たゆたう』は、新宿「K’s cinema」にて4月1日(土)~4月14日(金)の期間で上映中。