ミュージカルの最高峰、トニー賞を受賞したオープンリーゲイの俳優 ビリー・ポーターが、HIV陽性であることを公表した。
ビリー・ポーターは、2013年にブロードウェイミュージカル「キンキー・ブーツ」の主演ローラ役でトニー賞に輝き脚光を浴びる。
最近ではライアン・マーフィーが手がけたドラマ「POSE」に出演するなど、ゲイをオープンにしている俳優として活躍していた。
そんなビリーは、自身がHIV陽性であることを公表した。
診断されたのは14年も前だが、今ようやく公表に踏み切れたのだという。
ハリウッドレポーター誌のインタビューにて、公表した理由をこう語った。
「2007年6月、わたしはHIV陽性だと診断されました。この病気を抱えてきて、わたしはいつも『なぜわたしは生きているの?』と問いかけてきました。そう、わたしはこの話をするために生きているのです。先人たちにならい、大人らしく口を開く時が来ました。わたしは(HIVについて)もっとよく知っておくべきだった世代の人間ですから」
このビリーに対して、米LGBTQ権利団体GLAADは称賛のコメントをおくった。
「ビリー・ポーターのようなアイコン的存在が、HIVは健康的な生活や成功の障害にはならないということを世界に示すことは、ひどい屈辱を味わってきたHIV陽性者たちの汚名返上につながります」