(情報更新:2019/6/13)
日本は同性婚を認めていないが、世界の国々ではどうなっているのだろうか?
そこで、今こそ知りたい世界の同性婚ができる国を一挙紹介していこう。
現在、同性婚ができる国は世界28ヶ国。
2001年のオランダを皮切りに、その後はヨーロッパ全土、北米、南米、オセアニアへと広がっている。
以下、同性婚が可能になった順番に紹介。
1番目|オランダ(2001年)
2番目|ベルギー(2003年)
3番目|スペイン(2005年)
4番目|カナダ(2005年)
5番目|南アフリカ(2006年)
6番目|ノルウェー(2009年)
7番目|スウェーデン(2009年)
8番目|ポルトガル(2010年)
9番目|アイスランド(2010年)
10番目|アルゼンチン(2010年)
11番目|デンマーク(2012年)
12番目|ブラジル(2013年)
13番目|フランス(2013年)
14番目|ウルグアイ(2013年)
15番目|ニュージーランド(2013年)
16番目|イギリス(2014年)
17番目|ルクセンブルク(2015年)
18番目|アメリカ(2015年)
19番目|アイルランド(2015年)
20番目|コロンビア(2016年)
21番目|フィンランド(2017年)
22番目|マルタ(2017年)
23番目|ドイツ(2017年)
24番目|オーストラリア(2017年)
25番目|オーストリア(2018年)
26番目|台湾(2019年)
27番目|エクアドル(2019年)
28番目|コスタリカ(2020年)
また、同性婚ではなく、同性パートナーを法的に認めるパートナーシップ制度(シビルユニオンともいう)がある国も多数存在する。
パートナーシップ制度(シビルユニオン)とは、法律上の結婚ではなく、異性または同性同士を手続きの上で法律婚と同様、あるいは類似する法的権利を認めるカップルのこと。
結婚に比べて内容が制限(養子縁組、財産分与、扶養)されていることがほとんどで、内容は国によって異なっている。
パートナーシップ制度が認められている国は以下。
・アンドラ
・イスラエル
・イタリア
・ギリシャ
・クロアチア
・スイス
・ハンガリー
・メキシコ(一部の州)
・リヒテンシュタイン
・チェコ
同性婚や同性パートナーシップ(シビルユニオン)が認められている国と地域は、全世界の20%に及んでいる。
ご存知の通り、日本は同性婚が認められていない。果たしてこれは世界基準で見るとどういう状況なのだろうか?
一つ例を挙げると、世界の先進国の基準となっている「OECD加盟国」は36ヶ国あるが、その中で同性婚またはパートナーシップがある国は26ヶ国に上り、同性パートナーへの法的制度がない国は日本含めたった10ヶ国だ。
■先進国で同性パートナーへの法的制度がない国
・日本
・エストニア
・韓国
・トルコ
・スロバキア
・スロベニア
・ポーロランド
・チリ
・ラトビア
・リトアニア
そして、世界経済をリードする国際首脳会議「G7」において、同性婚を認められていない国は日本だけである。
オリンピック開催が迫る日本にて、同性婚を認めていない今の現状はグローバル基準から大きく外れていることになる。
アジア26ヶ国中、現在同性婚ができる国は台湾の1ヶ国のみ。
経済大国としてアジアをリードする3ヶ国(日本、中国、韓国)は、今のところ同性婚 or パートナーシップ制度を取り入れる動きはない。それには宗教の壁が大きい。
キリスト教が多数派の韓国やフィリピン、イスラム教圏のインドネシア、マレーシア、ブルネイなどは同性愛に厳しく、同性婚の動きは皆無。
日本と中国は世界的に見ても珍しい無宗教派が多数派の国だが、今のところ政府による同性婚に向けた動きは見られない。
アジアの中でも比較的同性愛に寛容なタイでは、2018年12月に内閣にて同性パートナーシップ制度を認め、2019年中に施行される予定。決まればアジアで2番目となる。
これらから分かるとおり、同性婚はもはや先進的な国だけのものではなく、世界のスタンダードである。
日本は世界をリードするG7加盟国として、アジアのリーダーとして、一刻も早く同性婚が認められることを願うばかりだ。