カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得したLGBT映画『BPM ビート・パー・ミニット』が、3月24日(土)より劇場公開する。
同作は、カンヌのコンペティション部門にて「グランプリ」、独立賞にて「国際映画批評家連盟賞」、「Francois Chalais賞」、そしてLGBT映画部門の賞「クィア・パルム」の4つの賞を獲得する快挙を成し遂げている。
『BPM ビート・パー・ミニット』は、90年代初頭のゲイコミュニティーを襲った「エイズ危機」を描いた、ドキュメンタリードラマ作品。
1990年代初めのパリ。ゲイたちがエイズの感染による差別や不当な扱いに抗議し、政府や製薬会社などへ変革に挑んだ実在の団体「ACT UP」の活動を通して、若者たちの恋と人生の輝きを描いている。
明日も知れぬ命を抱える主人公の葛藤、感染者を一人でも減らしたい、友人の命を助けたいという情熱、恋人との限りある愛。生と死、理想と現実の狭間で揺れ動きながらも、強く生きる若者たち。ゲイたちの生き生きとした表情や行動が、力強くエモーショナルな映像と共に綴られる感動作だ。
本作のメガホンを取ったロバン・カンピヨ監督は、実際の「ACT UP」の元メンバーだったこともあり、自身の経験に基づくリアリティ溢れる内容は必見。
以下、予告編。
また、今年のカンヌ国際映画祭で審査員長を務めた、ゲイの著名映画監督ペドロ・アルモドバルも本作を大絶賛している。
「ロバン・カンピヨ監督の作品は、我々(審査員)の大多数が気に入っていた。きっとどの国でも成功を収めるだろう。ストーリーは何年も前に起こったことであり、これはLGBTの人々によって伝えられるべきである。不公平な世の中について語っていて、何人もの命を救った本物のヒーローたちをカンピヨ監督は描いてくれた。それには私たちも共感している」とコメントしている。
『BPM ビート・パー・ミニット』は2018年3月24日(土)より劇場公開する。