米ゲイクラブ銃乱射事件の容疑者であるオマール・マティーンの元恋人と名乗る人物が、銃乱射事件の犯行動機について語った。
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元恋人ミゲル氏によると、マティーン容疑者は性交渉を行ったプエルトリコのゲイ男性がHIV陽性者と分かり、ラテン系の人々に対し激しい憤りを感じていたという。
メディアのインタビューに応じたミゲル氏は、ヒスパニックのゲイ男性であり、マティーン容疑者の元恋人であった。インタビューに際しプライバシー保護の観点から、彼は特殊マスクを被り、一切の身元を伏せている。
ミゲル氏は、マティーン容疑者とゲイアプリであるグラインダーで知り合い、性的関係を含む友人として、オーランドのホテルで約20回会ったという。ミゲル氏いわく、マティーン容疑者は「ラテン系アメリカ人のことが好きだったが、彼らからは冷遇されていた」そうだ。
ミゲル氏は、マティーン容疑者がオーランドのゲイクラブ「パルス(Pulse)」のラテンナイトというイベントにて銃を乱射した犯行動機について「マティーン容疑者が性交渉を行ったプエルトリコのゲイ男性がHIV陽性者と分かり、以来ラテン系の人々に対し激しい憤りを感じていた。犯行は彼らへの復讐だ」と容疑者がラテン系の人々に憎しみを抱いていたことが犯行動機であったことを示唆している。
ミゲル氏とマティーン容疑者は、パーリアメント(Parliament)というオーランドにあるゲイバーで出会った。それ以来、2015年の10月から12月にかけてアンバサダーホテル(Ambassador Hotel)にて15回から20回程度会っていたそうだ。ホテルの責任者はマティーン容疑者について「馴染みのある顔だ」と述べ、容疑者が昨年63回宿泊していたことを認めている。
マティーン容疑者は、ミゲル氏と会っていく中で妻と子どもがいることや妻が、自身がゲイであることを知っていることなどを明らかにしたという。
またマティーン容疑者は、ミゲル氏にイスラム教について「ゲイ、トランスジェンダー、バイセクシャル、ヘテロセクシャルの人々も迎え入れる美しい宗教だ」と述べていたようだが、自身のセクシャリティやゲイのプエルトルコ人に対して大きな憎しみを抱いていたようだ。
「パルスはオマールがラテン系の人たちから冷たくされたと感じていた場所だったんだ。オマールは、ラテン系の人たちが好きだったからパルスに頻繁に通っていたけど、悲しいことに、オマールは僕に「ラテン系の人たちに利用されている気分だ」と語っていたよ」
ミゲル氏は、事件について自身の知るすべてをFBIに伝えたという。