台湾にて、ソフトウェア・エンジニアでありトランスジェンダー女性のオードリー・タンが、史上最年少の35歳で行政院(内閣)の政務委員(無任所大臣に相当)に就任することが明らかとなった。
台湾において、トランスジェンダーの人物の入閣は初めてとなる。
オードリーは、12歳でプログラミングを学び、14歳で中学校を中退、15歳の時には中国語の歌詞を検索する検索エンジンを立ち上げるという異色の経歴を持つ。インターネット起業家としても知られている。
オードリーが、性別の移行を始めたのは20代だったそうだ。
自身を「保守派のアナーキスト」と称する彼女は、2014年初めに起きた「ひまわり運動」にも、オンラインストリーミングビデオ製作などで関わっていたという。
大臣就任決定に際し、オードリーはフェイスブックの投稿で「入閣後は「公僕の中の公僕」としてインターネットテクノロジーを駆使して行政機関の問題解決の手助けや政府官庁と民間テクノロジーの協力関係を強めたい」と語った。
また自身の役割については「コミュニティ内で務めを果たすことでも、インターネットについての政策を提言することでもなく、知恵と能力を集約するための橋渡しになりたい」と入閣への意気込みを述べた。
オードリーの入閣に、透明性のある政府と台湾のシリコンバレーの実現が期待されている。