ドイツ発の世界的ロックバンド「ラムシュタイン」が、ロシア・モスクワでの公演にてステージ上でキスを披露し話題を呼んでいる。
全世界で2,000万枚以上のセールスを記録し、ドイツで最も成功したバンドといっても過言ではないラムシュタイン。
10年ぶりの最新アルバム『Rammstein』を引っさげた世界ツアー中であり、ロシア・モスクワで行われた公演にて、男同士のキスを披露した。
キスをしたいのはギターのパウル・ランダースとリヒャルト・Z・クルスペ。
インスタグラムでは、二人のキス写真が載せられ、ロシア語で「ロシア、愛しているぜ!」とメッセージが添えられている。
ストレート同士のキスだが、これはホモフォビック(同性愛嫌悪)として知られるロシアへ直接抗議するためだ。
ロシアでは、同性愛は”非伝統的”なものとして、未成年に教えることを禁じた「同性愛プロパガンダ禁止法(2013年に成立)」が存在している。
2016年には、カミングアウトするだけで収監される差別的な法案が議会に提出されるなど、先進国でありながら極めてLGBTに不寛容な国だ。
最近では、同国の著名なLGBT活動家イレーナ・グリゴリヤヴァ氏が惨殺される事件が発生したばかり。
そんな極めてLGBTに差別的なロシア、プーチン政権に抗議する意味で、ラムシュタインはモスクワ公演でキスを披露。
この行動に、ロシア国内や全世界から賞賛の声が集まっている。