HIV/エイズの新規感染者数は、全国的にみるとここ10年横ばい状態だが、九州では福岡県を中心に新規感染者が急増している。
2016年の福岡県のHIV/エイズの新規感染者数は92人と、過去最多を記録。
なんと前年度と比べて61%増えており、全国的に横ばいの中、感染者が急増しているのがわかる。
福岡以外では、佐賀県9人、熊本県19人と、こちらも過去最多となった。感染者は若い世代よりも40代や50歳以上が増加傾向にあるそう。
全国で九州だけがHIV/エイズ感染者が増えている
2016年の地域別では、九州地域全体で合計169人で32%増加。
これに対し、関東・甲信越は695人で4%増加と横ばい、近畿地方は265人で11%減少するなど、5地域は前年より減少していた。
また福岡では、エイズが発症してから報告されるケースが多いのも特徴。
全国平均で、HIVの新規陽性者は約70%、エイズの新規感染者数は約30%ほどだが、福岡ではHIV、エイズ感染者の割合が半数づつと、非常に高いことがわかっている。
HIVは陽性であっても、早期発見でエイズ発症を止めることが可能だ。
九州のみならず、ゲイ男性たちは必ずや定期的なHIV検査を受けてほしい。