筋肉量の多い少ないによって、死亡率が2倍にまで跳ね上がるという驚きの調査結果が、厚生労働省より発表された。
厚生労働省の調査班は、放射線影響研究所(広島市)で定期的に健診を受けている47~92歳の一般の男性626人の全身の筋肉量、骨量、骨密度を1年に渡って測定、調査した。
その結果、筋肉量が40歳以下の標準値の8割より少ない人の割合は、60歳代で52.8%、70歳代で70.6%と、高齢になるほど多かった。また、測定した人物を12年間追跡すると、その間に197人の死亡が確認されたとのこと。
また、筋肉量が40歳以下の標準値の8割より多い人と少ない人の二つのグループに分けて調査を実施。死亡率は、筋肉量の少ないグループの方が1.9倍高いという結果になった。
死因別でみると、肺炎などの呼吸器系の病気が2.6倍高く、がんや脳卒中などの病気では差異が見られなかった。
今回の調査結果をまとめると、筋肉量が少なければ免疫力が落ち様々な疾患にかかりやすく、寿命が縮まるという結果だ。
筋肉は「理想のカラダ」といったビジュアル面で筋トレに励むユーザーが多いだろうが、健康や長寿の面でもプラスなのは間違いなさそう。