ドイツのミュンヘンに旅行しました、がぅちゃんです。ドイツの典型的な大衆酒場「クナイペ」の雰囲気もガッツリ味える、漢たちのゲイバー「エーデルハイス」を紹介します。
ミュンヘンはドイツで3番目に大きな都市です(1位ベルリン、2位ハンブルグ)。南部のバイエルン州の州都であり、人口は約150万人と、京都くらいの規模があります。
ヨーロッパでは常に人気最高クラスの都市で、Monocle誌による、2018年の「世界で最も住みよい都市/The Most Livable City In The World*」では世界1位になりました。
*ちなみにこの時の2位は東京で、ドイツ北部のハンブルグと首都のベルリンも、もれなくトップ10入りしています。
「オクトーバーフェスト」という名前自体は、日本でも「ビールの祭」として認知されるようになりましたが、世界最大規模のオクトーバーフェストが開催されるのが、このミュンヘンです。一般的には、これが本家のように考えられています。
テントの中で、ひたすら飲んで歌って踊り続ける。
ミュンヘンのオクトーバーフェストは毎年9月〜10月の間に開催されます。開催地となる広大な空き地「テレージエンヴィーゼ/Theresienwiese」には、約600万人の参加者が集まると言われています。なお、冒頭の「バイエルン像」はここにあります。
ドイツの都市にはたいてい、ランドマーク化した広大な庭園が一つはあります。ミュンヘンの場合、それがエングリッシャーガルテン(Englischer Garten)です。園内には、世界的に有名なスポットがいくつかあります。
川でするサーフィンを「リバーサーフィン」というのですが、園内を流れる小川(Eisbach)が世界的に有名なリバーサーフスポットになっています。連日、ギャラリーで賑わっています。現地では、日本で言うところの「奈良のシカ」くらい名物です。
「ヌーディズム」という思想はドイツ発祥と言われていて、ドイツ語で「FKK/エフカーカー」といいます。エングリッシャーガルテンは、日常的にヌーディストがくつろいでいる場所としても有名です。(さすがは本場といった様子)
現地でちょとしたランドマークのようになっているゲイサウナ「サウナ・ドイチェ・アイヒェ/Sauna Deutsche Eiche」は、「ドイツ最大級のゲイサウナ」の呼び声が高い場所です。ホテルとレストランが合体しており、それら2つはゲイ以外の客にも人気です。
余談ですが、私は首都のベルリンに住んでいたことがありました。ベルリンに当時3つあったどのゲイサウナより、ミュンヘンのサウナ・ドイチェ・アイヒェの設備は充実していました。冗談抜きで、1日過ごせそうでした。
ミュンヘンのゲイシーンは「ミュラー通り/Müllerstraße」を中心に展開しています。そんなミュラー通りの交差点にあり、ホテル・ドイチェ・アイヒェからも約1kmと徒歩圏内なのが、熊系ゲイバーの「エーデルハイス/Edel Heiss」です。
店名は「エーデルワイス」とかけていて、語感をカタカナにすると「エーデルホット」のようになります(Heiss=Hot=セクシー)。エントランスにあったポスターに、ドイツの民族衣装「レーダーホーゼン」の姿で山を背に立つ男が描かれていたのが印象的でした。
余談ですが、日本でもおなじみの優しい曲「エーデルワイス」は高山植物の名前で、ドイツ語で「高貴な白」を意味します。ドイツ陸軍山岳部隊の行進曲にも「それはエーデルワイス/Es war ein Edelweiss」という、有名な曲が存在します。
「おぉ! 最愛の女に花-エーデルワイス-を!」のような、良くも悪くも「漢」な歌。
店内は盛り上がっていて、「地元の熊系ゲイたち御用達!」と言わんばかりの憩いの場となっていました。エーデルワイスは山(アルプス)を想起させるためか、「山小屋」のようなコンセプト(?)も感じました。
店内にはレインボープライド(CSD)の記念写真があったりして、このお店がコミュニティとして栄えている様子が伺えます。掲示物には、ゲイの難民に関するポスターなどもあり、ヨーロッパならではといった様子。
この「おっさん」という言葉は、中年や熊系のゲイコミュニティにおいて「位の高い表現」だと思っています。このエーデルハイスは、まさに「おっさんのゲイバー」。私含め、好きな人にとってたまらない場所です。平均年齢は40歳以上といったところでしょうか。
店内にダークルーム(ハッテンスペース)はありませんが、近くにクルージングバーが複数あるので不要といった様子。毎週木曜日はヒゲハッピーアワー(?)があり、ヒゲのある人は20時〜22時半まで二杯目のビールが無料です。排他的でない雰囲気だったので、おっさんや熊系でなくても、落ち着いて飲めるゲイバーだと思います。