旅ライターのがぅちゃんです。
ゲイ向けでは無いけれど…ゲイたちにおすすめしたいエッジの効いたお店を紹介する連載企画〈GAYめし〉。
今回は、イスラエルの東京(首都)「テルアビブ」にある現代イスラエル料理のビストロ「ブルット」を紹介します。
イスラエルは中東地域の地中海沿岸にある国です(ヨーロッパと北アフリカの間)。
サイズは日本の四国ほどで、人口は約900万人。地中海を取り囲む地形は瀬戸内海にちょっと似ていて、位置的に、淡路島がイスラエルみたいな感じです。
ちなみに香川がエジプト、トルコが兵庫、小豆島がキプロス、といった具合です。
イスラエルは中東・北アフリカでは最もゲイフレンドリーな国として有名です。国内で人口第2位の都市「テルアビブ」では、毎年「テルアビブ・ゲイプライド/Tel Aviv Gay Pride 」が開催されます。
プライドの参加者は25万人と、アジア大陸では最大規模。国内最大級のイベントであり、イスラエルの重要な観光事業という側面もあります。
「ブルット/Brut」は、テルアビブのダウンタウンにあるグルメ通り「ナハラベンヤミン通り/Nahalat Binyamin」にあります。
この通りはテルアビブ最も有名なゲイバー「シュパガット」があるので、テルアビブ(というかイスラエル)のゲイで知らない人はたぶんいないと思います。新宿二丁目の「仲通り」みたいな感じです(規模は全然ちがうけど)。
ブルットは「フレンチイタリアンのビストロ」ですが、料理は「現代イスラエル料理」となります。イスラエルの現地料理をフレンチイタリアンで提供しているという感じ。
イスラエルの食文化はざっくり「レバント/地中海系中東地域の食文化」に分類されるのですが、ブルットの料理も、おおむねそれです。
余談ですが、「イスラエル料理」は存在しないと言われています。なぜならイスラエルは1948年に移民が創った国なので、母国料理を辿ると他国料理に行きつく、という現状があるからです。
でも「定番料理」は間違いなく存在します。なお、定番料理の御三家「フムス」「ファラフェル」「シャクシュカ」は、どれもイスラエル発祥ではありません。
イスラエル料理おいしいですよね!https://t.co/8nK7JfVr6f pic.twitter.com/DAaZqowmIW
— がぅちゃん (@panda_no_blog) April 18, 2021
創作イタリアンとかが好きな人には刺さる料理だと思います。「パレスチナとイスラエルの農産物」と「地中海のシーフード」を用いたフレンチイタリアン、という感じ。
「イスラエルで流行るイタリアン」と言うとわかりやすいのかもしれません。でもイタリア人が食べたら、地中海料理と捉えるような気がします。
サラダとしてオーソドックスな「グリーンサラダ」を頼んでみると、イスラエル(と中東)で定番のスパイス「スマック/Sumac」がかかっていたりします。
シーフードメニューには「地中海刺身/Mediterranean Sashimi」もあり、イスラエルが凝縮された一品です(イスラエルでは「Sashimi/刺身」はわりと定番メニュー)。
ブルットは最先端のイスラエルの料理が食べられるレストランだと思うので、そういったものに興味がある人には、強くおすすめしたいです。
雰囲気はビストロ(小料理屋)みたいな感じで、1〜2人で訪れる人が多い印象。近所にシュパガットがあるので、ナイトアウトでハシゴしやすい場所だと思います。アクセスも簡単です。