北米で最も人気のゲイリゾートタウンと名高い、アメリカ・マサチューセッツ州の港町「プロビンスタウン」で毎年7月に開催される「ベアウィーク・プロビンスタウン」。
北米最大級のベアウィークとして知られるイベントの実際の様子を紹介します。
ベア系のゲイたちが集まるイベントとして世界各国で開催されているベアウィーク。
北米最大級かつ世界的に有名なベアウィークとして知られるのが、この「ベアウィーク・プロビンスタウン/Bear Week Provincetown」。プロビンスタウンが「P-town」と呼ばれていることから、「P-town Bear Week」などとも呼ばれます。
毎年7月の2週目に開催され、9日間の開催期間中は、昼夜問わずベア系イベントで盛り上がります。
日中はビーチパーティー、夜はバーやクラブでのナイトアウトといった楽しみ方が一般的。現地では実際にどんなことが行われているか?
王道的なスポットやイベントを紹介していきましょう。
コマーシャル・ストリート(Commercial Street)
プロビンスタウンは人口3000人ほどの小さな町で、そのメインストリートとなっているのがコマーシャルストリートです。
宿泊施設、ゲイバー、レストランなど、様々な施設が集中していて、滞在中はひたすらこの通りを往復することになります。
プールパーティー
日中は、プロビンスタウンの複数の宿泊施設でプールパーティーが開催されています。パーティーいっても、プールサイドで飲みながらのんびりするという過ごし方です。
開催地となる主な3ヶ所は以下の通り。
ボートスリップ・ティーダンス(Boatslip Tea Dance)
ボートスリップ・ティーダンスはプロビンスタウンのゲイシーンを代表するゲイイベントです。
先ほど登場した、コマーシャルストリートにある「Boatslip Resort」というホテルで行われるダンスパーティーで、別名「T-Dance」とも呼ばれています。
ダンスフロアとなっているボートスリップの真下の部分は「dick dock」と呼ばれているハッテン場となっていますが、有名すぎてゲイたちの観光名所のようになっています。
ベアウィーク開催中は夜中の2〜3時頃まで賑わっています。(ハッテンはあくまでも自己責任で)
アトランティック・ハウス(Atlantic House)
通称「A-House」で知られるプロビンスタウンの名物ゲイバーであり、ベアウィーク開催期間中は毎晩満員といった様子。
それだけでなく、アメリカのLGBTに関する歴史上の重要な施設としても考えられている場所です。
プロビンスタウンは今でこそ「北米で最も人気のゲイリゾートタウン」のように言われますが、現地のゲイツーリズムの歴史は1890年代にまで遡ります。
アトランティック・ハウスは、100年前にはすでにポストカードのデザインになるほど、名所だったようです。
オープンリーゲイフレンドリーな娯楽施設として半世紀以上の歴史がある場所ですが、”オープン”でなかったころからゲイの娯楽施設として存在していた可能性を考慮して、「アメリカ最古のゲイバー」とも言われています。
スピリタス・ピザ(Spiritus Pizza)
プロビンスタウンの名店……のような飲食店で、深夜2時まで営業しています。
ベアウィーク中はクラブ帰りのゲイたちで混雑するため、独特の光景そのものがランドマークのように認識されています。キャッシュオンリーでスライス1枚3ドル〜というシンプルさが人気。
余談ですが、日中はプールパーティ、夕方はティーダンス、夜はゲイバー、帰りにスピリタス、のような流れが、ベアウィーク・プロビンスタウンの定番のキメ方のように考えられているフシがあります。
ベアウィーク開催中は、日中のプールパーティーや夜のクラブイベントなどで入場料が必要となるのが一般的です。
しかしパッケージを事前に購入すると、入場料が免除されたり、その他各種割引が適応されます。
事前登録は1月〜3月末にHP(後述)で可能です。
IDチェックは厳しい
プールパーティーやゲイバーなど、お酒を提供するお店での年齢確認は厳しめです。
写真付きID(パスポート等)をもっていなかった場合、実年齢が21歳以上であっても入店できない可能性があります。
IDは携帯するのが無難といえます。
今回紹介したのは王道イベントやスポットばかりですが、現地では、9日では足りないくらいゲイスポットやイベントが充実しています。
さらなる詳細は、冊子やHPのスケジュールページのPDFで知ることができます。
最後に余談ですが、プロビンスタウンのおすすめ料理をひとつだけ選べ! と言われたら「ロブスターロール/Lobster Roll」になります。
ロブスター自体がマサチューセッツ州(ニューイングランド地方)の名物なので、ご当地料理としておすすめです。