レズビアンの双子姉妹デュオ「ティーガン&サラ」。
8月2日に一夜限りの来日公演を行う彼女たちが、来日を前にジェンクシーだけの独占インタビューに答えてくれた。
楽曲に込めた思いからパーソナルな部分に至るまで、濃厚インタビューをお届け!
Q 3年ぶりの最新アルバム「Love You To Death」が7月27日に発売されますが、今回のアルバムの見所を教えてください。
ファンからの新作への反響はすごく大きいわ。昔の作品(『The Con』『So Jealous』)を思わせつつ、前作『ハートスローブ』のポップ・サウンドを進化させたような作品で、私たちもすごく誇りに思ってる。アルバムの楽曲を生でパフォーマンスするのは最高よ。
Q 新曲「Boyfriend」では、世のレズビアンの恋愛を代弁するかのような素晴らしい歌詞ですよね。曲作りをする上で、クィアなメッセージ性を含めることは常に意識しているのでしょうか?
私たちはレズビアンであることをとても誇りに思ってるし、常に正直に本当の自分をさらけ出してきたわ。決して意識してクィアなメッセージ性を含んでいるわけでなく、ただ自然とそうなってるだけだと思う。私たちが目指すところは、力強いポップ・ミュージックを書いて、ジェンダーやセクシュアリティ関係なしに、色んな人たちと通じ合うということ。
とは言え、LGBTコミュニティを含む特定の人たちにとって、私たちの歌詞が具体的な意味合いを持つことがいかに大切か念頭に置いて曲作りに臨んで、すごくエキサイティングだったわ。新たな可能性を示したり、潜在的なことをもっと身近にして行きたいわ。
Q 恋愛ソングを作る際に、ティーガンとサラ、お互いの恋愛観は似ている?
恋愛においては、私たち共通の価値観を持っていると思う。きっと考え方が似てるのね。だけど、この地球上の皆それぞれが独自の恋愛観を持ってると思うわ。
皆それぞれ別の考え方を持ってる。サラと私は全く同じだって思うけど、今までの恋愛実体験においては、お互いに全く異なる生活してるから、それぞれ違うわね。面白いわ。そうした個々の経験が、音楽を作るときに二つの異なる視点を与えてくれるの。
Q オープンリーレズビアンのお二人ですが、カミングアウトに至った経緯をお聞きしたいです。
若い時に、サラも私も女の子と付き合ってたことがあって、成長して高校卒業するころに、自分たちがレズビアンだって気づいたの。
それから女の子としか付き合わないようになったわ。最初、家族の態度は私たちに対して厳しかった。サラはカミングアウトした時、すごく非難された。その後すぐに私もカミングアウトしたけど、その時はだいぶ状況は和らいでた。
音楽に傾倒して行くうちに気づいたけど、音楽的にオーディエンスが通じ合うには、本当の自分に従順であるべきだって。
Q 日本ではLGBTを公言するアーティストや俳優などの著名人が極めて少ないです。レズビアンを公言されている二人から見て、この状況をどう思いますか?
日本の状況についてそんなに知ってる訳ではないけど、北米よりも全然遅れてるのは知ってるわ。理解されない状況の中で、LGBTの若者が大人になって行くのは残念ね。
人権擁護のために戦って、法制を整えるべきよ。自分たちのコミュニティを守るため私たちは戦う必要があるわ。
そうすれば、きっと状況は変わって行くはず。あと、アジアをツアーを強く希望した理由のひとつに、(各国の)ゲイ・コミュニティを元気にするだけじゃなくて、LGBTの人たちの地位向上に役立ちたいって思ったからなの。
私たち、色々な人から初めて会ったLGBTだってよく言われるけど、嬉しさと残念な気持ち両方感じる。少しでも、日本やその他の国々に役立てるといいわ。
Q 北米では、レズビアンたちのファッションアイコンとして注目を集めていますが、ファッション(ヘアー、メイク含め)で一番こだわっている点は?
ファッションと、それを通して自分たちのアイデンティティをどう示すかってことに、常に興味あるわ。若い時はスケーターとかレイヴ・カルチャーに傾倒してたの。常に人とは違っていたくて。
アーティストとしてのキャリアにおいては、トイ・ボーイや、中性的なファッションを常に意識してるわ。私たちのそうした部分を、メインストリームのファッションがお手本にしてるのね。
最近は男性も女性も似たような着こなしをよく見かけるけど、最高よ!自分にしっくり来るものを着れるようになって、自分を表現するの。洋服って大事ね。世間に自分ををどう伝えるかの手段だからね。私はダーク・カラーの服やレイヤー・スタイル、ロング・シャツやスキニー・ジーンズが大好き。サラも私もレザー・ジャケットが好きね。
あと今、靴やブーツにこだわってるわ。日本のファッションって、ほんっっとに刺激的。メンズ・ファッションは本当に素晴らしいわ!
Q メンズライクでクールなファッションが、度々ファッション誌でも取り上げられていますよね。自身のファッションでお手本にしている人や、影響を受けたものはありますか?
メンズ・ファッションが本当に好きで、そうしたテイストのものをチェックしてるわ。自分自身を表現できるものが好きなの。だから、内面で感じるものが伝わるような洋服やスタイルを気にしてるわね。
とにかく、女性的なファッションには興味がないわ。また、ロング・ヘアがあまり好きじゃないから、斬新な髪型に合うようなメンズ・ファッションが好きね。アジアの国々のファッションからアイディアを得ることもあるわ。
最近まで韓国にいたけど、韓国のメンズ・ファッションってすごくクール。特に靴にはビックリして、デパートでパニック寸前だったわ笑。すごく楽しかった。色んな素材や柄の組み合わせは幻想的ね。
Q 今回4度目の来日で、「日本好き」だとお聞きしました。日本の好きなところを教えてください。
日本の人たち、混沌としつつも秩序立ってるところや、ファッションが好き。
それにライブでのオーディエンスは最高よ。私たちに敬意を払いつつ、すごく熱いの。
あと、お寿司が大好きね。日本の都市はすごく刺激的。本当すごく変わってるわ。日本に行くのが待ちきれないわね!
Q いままで新宿・二丁目(ゲイバー・レズビアンバー等)に行ったことはありますか?
行ったことないから、ぜひ行きたいわ!!どこにあるのかしら!?
Q 最後に日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
いつも温かい応援をありがとう。早く日本へ行きたいわ!
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熱いメッセージを送ってくれた「ティーガン&サラ」。
そんな彼女たちの一夜限りの来日公演を、ジェンクシーを見ている読者3組(1組2名)にプレゼント!
メールにて、「ティーガン&サラのチケットプレゼント」と記載し、お名前、住所、電話番号を書いて、GENXY編集部(info@genxy-net.com)までどしどし応募してね。
ティーガン&サラ来日公演
【開催日時・会場】2016/8/2(火) 代官山UNIT 開場 18:00 / 開演19:00
【チケット料金】 スタンディング:¥6,500(税込)
ティーガン&サラ ニュー・アルバム『ラヴ・ユー・トゥ・デス』 発売中
■品番:WPCR-17393 ■定価:\2,457(本体)+税
◼︎新宿二丁目のBAR「GOLD FINGER」にて、ティーガン&サラ絶賛コラボ中!店内にPV流してるので、そちらも要CHECK!
www.goldfingerparty.com