最近ではK-POP、韓国ドラマなど、韓国のエンタメ作品が大人気。
しかし、意外にも「韓国ゲイ映画」は数が少ない。
韓国は長らくキリスト教が強いため、同性愛に厳しい国として知られている。
そこで今回は、希少な韓国ゲイ映画をセレクトして紹介!
配信サービスで観れるものだけを集めてみたので、ぜひ韓国エンタメ好きはチェックしてみてほしい。
舞台で同性愛者の役で共演することになったベテラン俳優と若きアイドルを描いた『メソッド』。
女性監督のパン・ウンジン氏がメガホンを取り、年齢も立場も違う2人が、次第に心を寄せ合う様子をスリリングに描きだす。
ストーリーはこちら。
ベテラン俳優のジェハと男性アイドルのヨンウは、二人芝居の舞台で共演することが決まる。
プライベートでも役を演じることで役に入り込むジェハは、演じているうちに恋に落ちることになり──。
2人の恋心は演技?それとも本心?
そう思わずにはいられない圧倒的な演技力は思わず感嘆してしまうほど。2人の深く重い愛の絡みも必見!
韓国で初めてゲイであることをオープンにしたイ=ソン・ヒイル監督作。
インディーズ映画としては異例の4万人を動員し、日本でも2008年に公開され大きな話題を呼んだ作品だ。
物語は、御曹司のジェミンと、孤児のスミンという、対照的な2人のゲイの恋愛ストーリー。
孤児院を出て工場でアルバイトをするスミンに、初めて出会ったときから惹かれていた工場の経営者一族の御曹司ジェミン。
しかし、工場をクビになりゲイ・バーで働くことになった経緯から、スミンはジェミンの気持ちを受け入れられなかった。そんなスミンも少しずつ、ジェミンのまっすぐな愛情に心を開いていく──。
同性愛に厳しく、そして貧富の差が激しい韓国社会を如実に表した作品。
思い通りにいかない現実に打ちひしがれながらも、愛を求めてもがく2人の葛藤は必見。さらに、エロティックなベッドシーンも当時大きな話題を呼んだ。
韓国のBL元祖としても知られる『Long Time No See』。
恋愛だけでなく、笑いあり、アクションあり、そしてツッコミどころも万歳というエンタメ作品だ。
ストーリーはこちら。
凄腕の殺し屋ジスは、とあるペンネームでネットで小説を書いていた。
そんな彼が描く小説の大ファンであるギテは、続きが気になって仕方がなく、熱いファンレターを送る日々。
そして偶然出会うことになった2人は一気に距離を縮め、まるで運命だったかのように恋に落ち、体を重ね愛し合う。
この幸せを逃したくないと思うジスだったが、自分が殺し屋だということはギテに明かせず…。
一方のギテにも、ジスには絶対に言えない“秘密”があり──。
偶然の出会いから始まった運命の恋をコミカルに描いており、笑いあり、アクションありとテンポ良く描く。
ゲイ映画というより、ファンタジックなBL好きにオススメな作品。
先ほどの『後悔なんてしない』の監督、オープンリーゲイのイ=ソン・ヒイル氏の作品。親友3人の友情&恋愛を描く青春ドラマだ。
中学では親友同士だった3人(ヨンジュ、ギテク、ギウン)は、高校に進学すると、ギウンはギテクをいじめるグループのボスになり、3人の関係性が歪んでいく。
優等生のヨンジュは、問題児となったギウンに戸惑いながらも友情を取り戻そうとするのだが──。
厳しい競争社会の中で、差別を受け、排除されていくマイノリティの若者たちの孤独と焦燥を繊細に描きだした本作。
日本では「国際レズビアン&ゲイ映画祭」で1度上映されたのみで、劇場公開は無しという幻の作品。
ゲイ映画好きはぜひとも押さえておきたい1本だ。
同じ高校に通う親友2人が織りなす青春ラブストーリー『君の視線が止まる先に』。
主人公は、財閥2世のテジュ(ハン・ギチャン扮)と、彼の“ボディーガード”こと、グク(チャン・ウィス扮)。
幼い頃から親友の二人だが、いつしか友情が愛に変わっていく様子を青春映画らしくみずみずしく描く。
人気BLドラマを映画化した作品。
韓国・富川で開催された「2020年Bucheon国際ファンタスティック映画祭」への公式招待や、日本での公開時に話題を呼んだ作品だ。
『詩人の恋』は、韓国女性映画祭脚本賞、東京国際映画祭出展など数々の受賞を果たしたキム・ヤンヒ監督の長編デビュー作。
主人公・テッキは、見た目は地味で、売れないアラフォーの詩人。
そんなテッキは、あるときドーナツ屋で働く美青年セユンに一目で心奪われてしまう。
妻がいて、男を好きになったことが主人公は戸惑いながらも、セユンと仲を深めていくのだった──。
純粋で優しい男性・テッキがはじめて感じた気持ち。「これは恋なのだろうか?」と戸惑う葛藤。
詩を通して仲を深めていくロマンチックな姿に、静かに心打たれる名作だ。