2016年1月に行われる台湾総統選に立候補している、民進党主席の蔡英文(ツァイ・インウェン)氏が、同性カップルも登場するキャンペーン動画を公開した。
キャンペーン動画では、台湾人だけでなく、様々な人種、同性カップルや家族が登場しており、多様性と愛を表現した動画となっている。また、動画が公開されたのは台湾の旧暦の七夕(中国のバレンタインデーといわれている)にあたる、2015年8月20日なのも素敵だ。
台湾最大野党である民進党主席の蔡英文氏は、名誉あるTIME誌の表紙を飾ったこともある中華圏きってのパワーウーマン。来年の台湾総統選に出馬しており、台湾初の女性総統として期待されている最有力候補だ。
また、彼女は長きにわたり独身なことから、以前レズビアンではないかと噂がたっていたそう。しかし彼女は自身のセクシャリティを肯定も否定もしておらず、「私はジェンダー抑圧の共犯にはなりたくはない」と語り、プライベートなセクシャリティを一切明かしていない。
蔡英文氏のセクシャリティがどうであれ、LGBTを含めた多様性を尊重するキャンペーン動画は実に素晴らしい。
現在の台湾では、高雄氏、台北市が同性パートナー登録を開始しており、同性婚に向けて活気付いてることは確か。今回の総統選挙で蔡英文氏が勝利すれば、台湾はベトナムに次ぐアジアで2番目の同性婚可能国へとなり得るかもしれない。