ご存知の通り、日本人はとてもシャイな国民性です。先程おっしゃったLGBTの『可視化』を計る上で、このシャイなLGBT層を動かす為にはどうすればよいとお考えでしょうか?
難しい質問ですね(笑)
大半の人々はシャイかもしれませんが、その中にも必ずリーダーは存在します。そのリーダーがみんなを先導していき、シャイな人々はそのリーダーの考えや行動に同調すれば良いのです。やはり行動力、発進力のあるリーダーの存在は必要不可欠です。
また、ストレートの中にも必ずアライはいるので、その方達に協力してもらい、一緒に活動をしていくと良いでしょう。
日本のメディア(主にTV)ではLGBTのことを女装やオカマなど、実際のイメージとは異なって発信をする傾向があります。このことに関してどう思われますか?
日本だけでなく、メディアは面白い部分だけをピックアップするので、そういう間違った認識を広めてしまうのは致し方ないでしょう。
やはり、そこでもリーダーの存在が必要不可欠です。
ビジネスマンやビジネスウーマンなど、プロフェッショナルな人々が先頭に立ってアピールすることで、社会にクリティカルマスさせることできるのです。
また、メディアには、LGBTを特別視して扱うのでは無く「普通にいる存在」ということを伝えて欲しいです。それが家族なのか、または近所のオバさんなのか、友達なのか、同僚なのか、どこにでもいる普通の人々、LGBTの人々とストレート達の垣根無いということを報道していって欲しいですね。
最後に、日本のLGBTの方々に向けてメッセージをお願いします。
私が座右の銘にしているメッセージを贈りたいと思います。
『未来は私達の前にあるのではなく、私たちの中にある』
私たちは誰でも変化を起こす力があるということです。もし社会に不満があるのであれば、ただ変化を待っているだけでは無く、自分から動き出して欲しい。それはLGBTのことでも、勿論それ以外のことでも構いません。
あなたの小さな一歩が大きな未来に繋がると信じて、これからの素敵な人生を歩んで欲しいですね。