全米公開中の映画『ザ・インタビュー』。ジュームズ・フランコとセス・ローゲンが、金正恩暗殺をもくろむブラック・コメディーとして注目を集めている。
劇中で、敏腕司会者ジェームズ・フランコが様々な著名人にインタビューをするTV番組に、エミネムが本人役でカメオ出演。その中でゲイであることをカミングアウトした。
エミネムはインタビューで、「俺の歌詞がホモフォビア(同性愛嫌悪)なのは、自分がゲイだから。長年ゲイというヒントを与え続けているのに、みんながゲイだと気づかないのは驚きだよ」と語った。
あえてゲイ嫌いで有名なエミネムを起用し、ゲイだとカミングアウトさせる演出はブラックユーモアたっぷり。
また、エミネム以外にロブ・ロウ、ジョセフ・ゴードン=レヴィットが同じく本人役で出演しており、皮肉溢れる過激なシーンが連発する。
『ザ・インタビュー』は、「金正恩暗殺」という過激なテーマから、配給元であるソニー・ピクチャーズが大規模なサイバー攻撃やテロ予告を受けており、オバマ大統領が「アメリカは言論と表現の自由を擁護する国家だ」との異例の上映宣言をするなど、国家論争にまで発展しそうな勢い。
日本公開は未定だが、世界中を巻き込んだ超デンジャラス映画の公開が待ち遠しい。
『ザ・インタビュー (2014)』
トーク番組司会者を務める二人の記者が、金正恩へのインタビューを許されることになり、その後CIAに雇われて金正恩暗殺をもくろむブラック・コメディー映画。2014年12月25日より全米公開中。 http://www.theinterview-movie.com