欧米を始め世界中に、LGBTをテーマにしたCMがあることを知っているだろうか?
一括りにLGBT関連CMといえど、シリアスな問題を扱ったものからクスッと笑えるファニーなCMまで、数多くのCMが存在する。そこで今回は、LGBT関連CMの中でも特に面白いCM5つを厳選して紹介!
① 爽快アクションで美女を狙う?ノルウェー発スポーツウェアのクールなCM
ノルウェーのスポーツウェア「XXXL All Sports United」は、ロシアの同性愛差別への反対表明として、ソチ五輪中に流されたCMだ。
空港に現れた謎の美女に食いつく男たち。彼女にアピールするため、様々なアクションを起こし彼女を振り向かせようとするのだがーー。
CMでは、実際のノルウェー人アスリートたちが出演しており、彼らの繰り広げるスーパーテク満載の派手な演出がかなりイケてる!アクション尽くしで魅せる作りとちょっとした皮肉は、同性愛差別へのクールな反対表明だ。
② 検査よりも気まずいことがある?タイHIV啓発キャンペーンCM
タイ人の少年が昔懐かしいボックスを開けると、そこにはゲイのアダルトDVDが挟まっていた。しめたと思い、エロ動画を見ながらオナニーに励む彼だったがーー。
オナニー中の青年に家族がサプライズで「ハッピーバースデー!」と乱入してしまい、凍りつく少年と衝撃を受ける家族。
テロップでは「There are more awkward things than getting tested(検査を受けるより気まずいことがある)」オナニーを見られる気まずさなんて、検査に比べれば屁でもないぜ!とばかりのファンキーな内容。ゲイ大国タイならではオープンなCMだ。
③ 短くてもジワジワくる。。仏・自動車ルノーのCM
フランスの自動車メーカー、ルノー社のCM。ルノー車に乗った青年が、交通違反でパトカーに止められてしまう。違反キップを切ろうと警官が彼の元へ歩み寄るがー。
かなりゲイライクでジワジワくるCM。実はルノーではゲイ関連のCMを多く出しており、毎回高い人気を誇っている。ラストでかかるBGMヴィレッジ・ピープルの「Macho Man」が最高に面白い!
④ ゲイへの偏見を笑い飛ばす痛快CM
有名リキュールメーカーCinzano(チンザノ)のCM。
ワイワイと男友達で宅飲み中、主人公が飲み物を取るため席を離れる。輪の中にいる一人が雑誌を読み上げ「おい!アルゼンチン人のうち10人に1人はガイだってよ!」もう一人が「おいおい、それはガイ(guy)じゃなくてゲイ(gay)って読むんだよ(笑)」と会話が続くが、10人に1人がゲイと聞いた途端、周りの男達が焦り出す。なぜなら、この部屋には10人の男がいるんだから…
ゲイ鉄板ソング、リップス・インクの「FUNKY TOWN」が流れると、不穏な空気が流れ、ノンケ男子たちは思い思いにゲイっぽい仕草や行動を慎むようになる。
ラストでは、何も知らずに戻ってきた主人公が一言「おいおい、みんなしてじろじろ見やがって、俺のこと好きなのかよ?(笑)」
ノンケ男子たちのゲイへの偏見溢れる滑稽さが最高に面白い!
⑤ スタバ初!人気ドラァッグクイーンを起用したCM
GENXYでも取り上げ話題になったスターバックス初のLGBTテーマのCM。
アメリカで有名ドラァッグクイーン界のスーパースター、ビアンカとエードレを起用し、軽快なトークと切れ味でスタバを舞台にしたストーリーを展開する。
ビアンカは人気者のため忙しい。そんな中体内のカフェインも切れてしまいイライラが最高潮に!
目の前にあるスタバに飛び込んで、列に並ぶ客に「急いでいるから、前に入ってもいい?」とお願いしどんどん前に進んで行くが、先頭のエードレにピシャリと断られてしまう。ドラァグ同士のバトルが始まるかと思いきや、スタッフが猛スピードで2人分のラテを作り、笑顔で提供するというCMだ。