日本の各都市から飛行機で2〜4時間ほどで到着できる国・台湾。
おいしくてちょっと不思議なローカルグルメの数々に、どこか懐かしいノスタルジックな街並み、心優しい人情味あふれる現地の人々… 一度知ったら忘れられない台湾の魅力に、あなたもどっぷり浸ってみませんか?
まだ行ったことはないけれど、何だか台湾が気になるという方へ。首都・台北への初旅行では、こんなことを楽しまれてはいかがでしょうか?
台北の玄関口である「台北車站(台北駅)」から、台北を代表する有名スポット「中正紀念堂」にかけての一帯は、台湾の歴史建築が集まるエリア。
台北に到着したらまずは、台湾という国が歩んできた道のりを辿ってみましょう。
今からおよそ100年前、台湾の日本統治時代に建てられた「總統府」。
レンガ造りの外壁が目を惹く建物は、当時の日本人建築師がデザインを担当。現在も台湾総統のオフィスとして使用されており、国の政治を司るシンボルとして、台北の街を見守り続けています。
内部見学ができるチャンスもありますので、タイミングが合えばぜひ、建物内へも入場されてみてください。
總統府前を伸びる「凱達格蘭大道」は、毎年10月に台北で開催されているアジア最大のLGBTプライド「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」の集合&ゴール地点に指定される場所。
イベント当日は、10車線にも及ぶ道路が参加者で埋め尽くされる賑わいに!2019年は参加者20万人を記録し、過去最大のパレードとなりました。
凱達格蘭大道に面して広がる「二二八和平公園」もLGBTとの関連が深いスポット。
「新公園」の名前で親しまれていた50年ほど前までは、男性同士の出会いの場に。
当時の様子は、台湾の小説やドラマなどにも描かれており、公園入口のエントランスもレインボーカラーで彩られています。
やがて日本統治時代は終わり、中国大陸よりやって来た「中華民國」政府に統治されることとなる台湾。
「中正紀念堂」は、中華民国憲法施行後の初代総統である蔣介石氏を記念する目的で、今からおよそ40年前に建てられました。
記念堂内で毎日1時間ごとに行われる「衛兵交代式」では、軍から選りすぐりのイケメンが衛兵を務めるので必見ですよ。
節目となる日には、神様へのお参りを欠かさない台湾の人たち。参拝客のみなさんと一緒に、台湾式のお参りをしてみるのも、現地ならではの貴重な体験です。
台北でお参りに行くなら、有名なスポットは2つ。まずは、MRT龍山寺駅を出てすぐのところにある「龍山寺」へ。
龍山寺周辺は、台北で最も早い時期に栄え、かつては「艋舺」の名で親しまれたエリア。およそ280年前に建立され、今もなお人々からの厚い信仰を集めています。
周辺には創業50年以上の老舗グルメ店も数多く軒を連ねており、伝統グルメをお目当てに訪れる地元の方も少なくありません。
MRT行天宮駅から歩いて5分の「行天宮」も、龍山寺と並んで台北を代表するお参りスポット。
三国時代の名将・関羽が祀られており、1日に1万人近くもの人々が参拝に訪れると言われています。
また、行天宮周辺は「算命(占い)」のお店が集まっていることでも有名。日本語を話せる占い師さんのお店もありますので、悩みごとや今後の運勢を相談しに向かうのも、行天宮ならではの楽しみ方です。
街の全容を把握するには、高いところから眺めてみるのが一番!
台北の街のシンボル「台北101」89階にある展望台からは、台北の街を360°一望することができます。
展望台内には、世界トップクラスの高さを誇る台北101を、地震や強風の揺れから守る巨大な「ウィンドダンパー」を見学できるエリアも。
2019年6月からは、最上階101階の屋外展望台「SKYLINE 460」の開放も始まり話題となっています。
台北101のお膝元に広がるのは、台北で最も発展著しい「信義」エリア。
高く空に向かって伸びる現代的なビルが立ち並び、現在も続々とニューオープンのスポットが登場しています。
新光三越や誠品書店、微風信義など、台北で最もデパートが密集する信義エリアは、おしゃれ好き台湾男子の御用達!
都会的な街並みの中で、思いっきりショッピングを楽しんじゃいましょう。
台湾旅行の醍醐味は、何と言ってもおいしいグルメ!
台北にも、おいしいグルメ店が集まる注目スポットがたくさんあるので、存分に食べ歩きを楽しまれてみてください。
台北で一番有名なグルメストリートと言えば、MRT東門駅すぐの「永康街」。
小籠包の有名店・鼎泰豐の本店や、絶品マンゴーかき氷の人気店・思慕昔など、初めての台湾旅で味わっておきたい美食が目白押しです!
メイン通りから伸びる脇道へと入ってみると、閑静なお茶屋さんや、おしゃれなカフェなども。食べ歩きついでに、周辺をじっくり散策してみるのもおもしろいエリアです。
そして、夜のお楽しみは、何と言っても「夜市」!おいしそうな香りを漂わせるグルメ屋台がずらりと並ぶ夜市は、縁日さながらの賑やかさ。
ローカルグルメの宝庫でもあるので、気になるものを見つけたら、どんどんチャレンジしちゃいましょう。
台北最大の夜市「士林夜市」へは、MRT劍潭駅から歩いてすぐ。
世界中からお客さんが訪れる、台湾でも指折りの有名夜市では、毎夜お祭り騒ぎの活気を楽しむことができます。
おいしいグルメを楽しむなら、地下フードコートがある建物を抜けた先に広がる北側エリアへ。地元の人が訪れるお店がたくさん集まっているので、よりローカルな雰囲気を楽しめますよ。
おみやげ探しには、MRT北門駅から歩いて6分ほどの「迪化街」がおすすめ。
老舗の乾物屋さんがずらりと軒を連ね、どのお店に入ろうか迷ってしまうほど。ドライフルーツやカラスミ、漢方アイテムなど、迪化街を訪れれば、台湾ならではのおみやげが一挙に入手できます。
迪化街の北側は、注目のリノベスポットが目白押しのエリア。昔ながらの趣を残しながら、上手にリノベーションを施した空間が続々と登場中!
レトロモダンなショップやカフェが増え、おしゃれ好きな台北っ子の間で、じわじわと人気が高まっています。
フード系おみやげはもちろんのこと、コスメや雑貨など、洗練されたデザインのアイテムがたくさん!
一味違った台湾おみやげをお探しの時や、普段使いにちょっといいものをゲットしたい時はぜひ。
実は台湾も、各地に良質な温泉が湧く温泉大国。台北市街から気軽にアクセスできる温泉地へ、旅の疲れを癒しに向かいましょう!
台北で一番有名な温泉街と言えば、MRT新北投駅を降りてすぐのところに広がる「北投温泉」。
日本を代表する旅館・加賀屋を始めとする、高級旅館が軒を連ねる温泉街として知られています。
旅館内の温泉は日帰り入浴が可能ですので、設備充実の大浴場でゆったりとカラダを癒されてみては?
温泉街の奥にある「地熱谷」も、温泉と合わせて訪れたい名所。
硫黄のにおいを感じる湯気が絶えず立ち上り、温度は90〜100℃に達するとも!源泉地を間近に観察できる貴重なスポットです。
よりリーズナブルに温泉を楽しむなら、MRT石牌駅からバスで10分ほどのところにある「行義路温泉」がおすすめ。
陽明山の豊かな自然に囲まれる温泉街には、日帰りで露天温泉が楽しめる湯屋が立ち並んでいます。
「川湯溫泉養生餐廳」と「皇池溫泉御膳館」の2軒は特に有名で、台湾男子の間で人気のスポットとしても知られています。
アジア初となる同性婚が実現したばかりの台湾。そんな台湾に来たら、ぜひともLGBTフレンドリーなスポットへも足を運んでみたいですよね!
台北を代表するLGBTフレンドリーなエリアと言えば「西門町」。
MRT西門駅を出てすぐの「西門紅樓」裏側へとまわってみると、ゲイバーやゲイショップ、レストランなどが軒を連ねるオープンテラスが。
セクシュアリティも国籍も問わず、あらゆる人が自由に夜を楽しんでいる様子に、台湾ならではのオープンな空気を体験することができます。
とびっきりの賑やかさに浸りたいなら、金・土の夜に足を運ばれてみてください。
また、台北指折りの繁華街でもある西門町は、若者の街としても知られるエリア。
アパレルショップにコスメショップ、書店に映画館にグルメ屋台と何でも揃っているので、夜遅くまで街歩きを楽しむにもピッタリです。
西門駅6番出口すぐには、2019年の「台灣同志遊行(台湾LGBTプライド)」に合わせて設置されたレインボー横断歩道も!登場以来、大人気を博している西門町の新たなランドマークでは、記念撮影もぜひ。
台北旅行に来たら、足を運ばない人はいないと言われるほどの「九份」へは、台北市街から台鐵(台湾鉄道)やバスで1時間。
かつて金鉱の街として栄え、映画の舞台としても描かれたこの街には、当時の様子を今に伝えるノスタルジックな風景が広がっています。
「九份老街」は、九份巡りの中心となるスポット。
通りの両側には、グルメ店やおみやげ店がところ狭しと並び、国内外からの観光客で大盛況!昔ながらの街並みや台湾北海岸の海を眺めながら、ゆっくりと台湾茶を味わえるお茶屋さんもたくさんありますので、ひとやすみに立ち寄られてみてください。
赤提灯がずらりと並ぶ長い階段が続く「豎崎路」は、九份観光のハイライト。
灯りがともり始める夕方頃から、街はより一層の盛り上がりを見せ始めます。
記念撮影をゆっくり楽しむなら、人波が比較的落ち着き始める午後8時以降がおすすめですよ。
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初めての台湾旅行おすすめの楽しみ方をご紹介しました。
2019年の年末年始海外旅行先ランキングでも1位となった、今大注目の目的地・台湾へ。みなさんもぜひ、お越しになられてはいかがでしょうか?