こんにちは!台湾在住ライターのMaeです。
日本では酷暑が続いていますが、台湾も夏真っ盛り。そんな夏の台湾旅行でぜひ味わっていただきたいのが、台湾式のかき氷です。トッピングが山盛りになっていたり、フレーバー付きのふわっふわな氷が使われていたり。日本のかき氷とは一味も二味も違った、現地ならではの甘味を楽しめます。
今日は、夏の台北で訪れたいおすすめのかき氷店3軒をご紹介。ひんやりおいしいスイーツを取り入れながら、暑い季節の観光もしっかり満喫しちゃいましょう!
台北を代表するパワースポットとして知られる、龍山寺。お参りを終えて一息つきたい時に訪れたいのが、MRT龍山寺駅1番出口から歩いて5分ほど、駅前の大通り・和平西路沿いにある「龍都冰菓專業家」です。
創業は1920年。100年以上の長きにわたり営業を続けるこちらは、現在もお客さんがひっきりなしに訪れる人気店。行列ができることも少なくありませんが、平日の昼間であれば比較的スムーズに入店可能です。
かき氷とひとくちに言っても、トッピングによって30種類以上ものラインナップが。どれにするか決めかねてしまう時は、ぜひ「無敵八寶冰(120元=約600円)」を、オーダーしてみてください。
主役は、綠豆や花豆、小豆、ピーナッツなどのやわらかに煮込まれた豆たち。タロイモや脆圓(=透明感のあるもちもち団子)も添えて、仕上げに上からぷるんとパンナコッタが。
素材の色が織りなすナチュラルなカラフルさが何とも台湾の甘味らしく、口をつける前からおいしさがひしひしと伝わってきます。
細やかでさらりとした食感のかき氷は、しっかり冷たくとも頭がキーンとならない穏やかさ。
素朴な甘さが芯まで染み込んだトッピングたちの、ぷちっ、もちっ、ほろっとした食感の豊かさを楽しみつつ、まろやかさをプラスしたくなったら、ミルクの風味濃厚なパンナコッタをひとすくい。口へと運ぶ度に違った魅力を見せてくれる、1碗で何度もおいしい仕上がりです。
昔ながらのかき氷があれば、一方にはモダンに進化を遂げたおしゃれかき氷もあり。
MRT南京復興駅から徒歩5分。「春美冰菓室」は、台湾北部在住の日本人なら必ずお世話になる日本台灣交流協會(台湾での日本大使館的な存在)のすぐ裏にある、かわいらしい雰囲気に満ちたかき氷店です。
台湾は、タピオカミルクティーの発祥地。ここではちょっと趣向を変えて「食べるタピオカミルクティー」なんていかがでしょう?
お店の雰囲気にマッチしたキュートな水玉模様のお皿に、20cmに届きそうな高さで盛られた「珍珠奶茶冰(150元=約750円)」は、氷に染み込んだミルクティーの色合いと、キラキラ光る白黒2色のタピオカが、とってもフォトジェニック。
つい写真撮影に熱が入ってしまいますが、早めに切り上げて溶け出す前にいただきましょう。
削りが粗めで、ハリハリとしたかき氷の芯まで染み渡るのは、香り豊かなミルクティー。
とろっ、ふわっと濃厚な黒胡麻の風味が立つ、甘さひかえめなパンナコッタと一緒に口へと運べば、まろやかさも絶妙に加わった、至福のひとくちを堪能できます。
弾力抜群なタピオカは、噛むほどに甘みがじんわり染み出す黒糖風味。じっくり噛み締めたくなる食感のおもしろさで、タピオカミルクティーを飲んだ時の満足感が見事に再現されています。
お皿の底でドリンク状に変化したかき氷も、侮るなかれ。
キリッと冷えてキレが良く、お茶の香りがよりシャープに。最後の1滴までキレイに平らげたくなる、溶けた後まで計算され尽くしたおいしさは、他のかき氷ではなかなかあり得ない秀逸の完成度です。
台湾でかき氷と言えば、ぜひ試していただきたいのが「雪花冰」。氷自体にフレーバーがついた、雪のようにふわふわなかき氷のことを言い、水を凍らせた氷から作るかき氷とは全く違った味わいを楽しめます。
雪花冰のイチオシは、台湾大学からほど近いところにある「Mr.雪腐」。MRT公館駅4番出口からは、歩いて5分ほど。路地ナカにある隠れ家的ロケーションながら、店内はいつ訪れても学生さん達で大賑わいです。
夏に味わっていただきたいのは、フレッシュマンゴーをふんだんに使ったかき氷。ヨーグルトフレーバーの氷でいただく「芒果優格佐鮮芒果(200元=約1,000円)」は、ぜひお試しいただきたい1品です。
マンゴーソースにどっぷりと浸る、大ぶりカットのフレッシュマンゴーたち。
ガラスボウルからあふれんばかりのボリュームで、とろけるような食感のマンゴーは、それだけでもごちそう級。その上からさらに白と黄、2色の雪花冰が雪山の如く盛られています。
ふわっと解けるような軽さながら、ほんのりとシャリシャリ感も保たれたかき氷は、白がヨーグルトフレーバー、黄がマンゴーフレーバー。
ヨーグルトのほどよい酸味とチーズにも似たまろやかさが、フルーティーで甘酸っぱいマンゴーと混ざり合うことで、芳醇でありながらさわやかさも兼ね備えた味わいとなっています。
かたわらに添えられているミックスナッツを合わせれば、カリッと小気味良い食感と、ほど良い塩気がアクセントに。とろみと甘みがさらに際立って、別盛りの練乳をかけずとも充分すぎるほどのおいしさを堪能できます。
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今日は、台北の夏に食べたい台湾式かき氷のお店3軒をご紹介しました。
うだるような暑さが10月ごろまで続く、台北の長い夏。ご旅行中はぜひ、この季節ならではのかき氷も楽しんでみては?