昨日のアカデミー賞で見事『脚色賞』に輝いた「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」で脚色を務めたグレアム・ムーア、彼の受賞スピーチが今年のベストスピーチだとして話題になっている。
「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」は、ゲイの天才数学者アラン・チューリングを描いた伝記映画。彼はPCなどの人工知能のベースとなった偉大な人物にも関わらず、英国政府に50年もの間極秘にされ、ゲイという理由でわいせつ罪で逮捕、42歳の若さで自殺してしまう。
映画では、アラン・チューリングをベネディクト・カンバーバッチが熱演した。
本作の脚色を手がけたグレアム・ムーアはオープンリーゲイ。
彼は受賞スピーチで、アラン・チューリングへの敬意と、世界中の悩める子供達へメッセージを贈った。
ー グレアム・ムーア スピーチ全文 ー
「皆さんありがとうございます!映画の主人公、アラン・チューリングは、このような舞台で表彰されることはありませんでした。でも、私は今立っています。これは不公平ですよね。なので、短い間だけどメッセージを伝えたいと思います。」
「私は16歳の時、自殺未遂をしました。自分は人と違っていると思っていたし、いつも居場所が無かったんです。でも、私は今このステージに立っています。」
「かつての自分がそうだったように、この映画を、そういう子供たちに捧げたい。自分は変わり者で居場所がないと感じている若者たちへ。君たちには居場所があります。そのままで大丈夫。輝く時が来るんだから。そして、いつか君がこのステージに立つ時がきたら、このメッセージを次につなげて欲しい。受賞できて嬉しいです、本当にありがとう。」
グレアムは自身の自殺未遂を踏まえ、世界中の子供達へ素晴らしいメッセージを贈った。
彼の受賞スピーチに会場はスタンディングオベーション!まぎれもなく今年のアカデミー賞ベストスピーチだ。
ゲイの天才数学者の孤高の人生を描く話題作「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」は3月13日より全国ロードショーされる予定だ。
アラン・チューリングの人生、彼の偉業を是非その目で確かめてほしい。
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
2015年3月13日(金) TOHOシネマズ みゆき座他、全国ロードショー。
(C) 2014 BBP IMITATION, LLC
http://imitationgame.gaga.ne.jp