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2000年代に育った若者を「ミレニアルズ世代」というが、ゲイ業界でもミレニアルズ世代が大活躍している。
そんなミレニアルズ世代のゲイアイコンとして最も注目されているのが、イギリス発のエレクトロバンド「イヤーズ&イヤーズ」だ。
オープンリーゲイのオリー・アレクサンダー率いる「イヤーズ&イヤーズ」は、軽快なダンスサウンドにオリーのエンジェルヴォイス、さらにクィアなエッセンスが散りばめられており、常に世界のポップチャートを賑わす存在だ。
そんな「イヤーズ&イヤーズ」は、3年ぶり2度目となる単独来日公演を3月7日(木)・8日(金)を開催する。そこで来日を記念し、イヤーズ&イヤーズの魅力を一挙紹介していこう!
オリー(ヴォーカル)、エムリ(シンセサイザー/リズム担当)、マイキー(シンセサイザー/ベース)の3人からなる、イギリス発のエレクトロバンド。
2015年に発売したデビューアルバム『コミュニオン』は、全英チャートで1位を獲得。日本人気も高く、2016年の初来日公演は即ソールドアウトになったほど。
魅力はなんといっても、浮遊感のあるエレクトロサウンドに乗せたオリーのエンジェルヴォイス。そこにクィアなファッション性、ミュージックビデオの世界観が加わり、音楽業界で唯一無二の存在感を放っている。
イヤーズ&イヤーズの楽曲は、毎週末世界中のクラブでかかるようなダンスサウンドだが、彼らが人気なのはクラブ受けする音楽だからではない。
サウンドもしかりだが、オリーが手がける共感力抜群の歌詞が支持を得ている。多くはラブソングで、オリーのパーソナルな経験を反映した等身大な内容だ。
また通常ラブソングの歌詞は、性別を問わない代名詞(You)で表現することが多い。(*邦楽でも「キミ」「あなた」などが好まれるように)
しかしオリーは、『メモ』『リアル』『オール・フォー・ユー』といった多くの楽曲で男性代名詞(He,His,Him)を取り入れており、男が男について歌うラブソングなのだ。
例えば、最新アルバム『パロ・サント』のリードシングル『サンクティファイ』では、ノンケと恋した苦い経験をつづったもの。歌詞はこんな感じ。
君と一緒に火の中にいくと どれだけ傷つくかは分かっている 二つに別れることが怖いんだ
だから壊さないでほしい 苦しみと共にこのカラダを清めてほしい 君が求めるこの愛を清めてほしい
『サンクティファイ』
「どれだけ傷つくと分かっていても恋してしまう」部分は、ノンケに恋したゲイなら痛いほどわかるハズ…。
また、『オール・フォー・ユー』では失恋の悲しみをこう歌っている。
背が高いし完璧な男だと、誰もが彼を褒める
そうだね、君には野心があるから
二人で時間とともに成長できると思ったけど、心の準備がまだだった 今なら僕も許される?
(中略)
よりを戻せない別の男の代わりにされたってこと?
今でもまだ、手にした矢を僕たちのために空に放ち続けている
『オール・フォー・ユー』
こちらも同じく、哀愁漂うラブソング『メモ』
しっとりとしたピアノの弾き語りパフォーマンスは心揺さぶられる。
やり直すこともできる 彼があんな姿をしているというのに
欲しがらない奴がいるだろうか?
君にここにいて欲しい これ以上ないほど必死になれば
こっちを向いてくれる?
君は傷つくだろうか? 君は怒るだろうか?
僕に応えてくれるだろうか? 僕に君の心を引き取らせて
誰にも見られないように 暗闇の中で君を愛するよ
『メモ』
そしてピュアなラブソングだけでなく、クィアな一面もオリーの持ち味だ。
『デザイア』では、セックスの欲望について書かれている。
これってただの「欲望」なのか?
それとも「愛」っていうヤツで お前のことが好きなのか?
「欲望」でいいんだよ だってお前に愛されたって辛い思いをするだけだから
『デザイア』
ミュージックビデオでは男同士のキスシーン、乱交ともとれるエロティックなシーンが登場。「人は”愛”が最上位だと思っているけど、”欲望(性欲)”でもいいじゃん?」と言わんばかりの挑発的な内容だ。
イヤーズ&イヤーズの歌詞の世界観が分かってきたところで、最新アルバムについて紹介。
2018年発売されたセカンドアルバム『パロ・サント』では、ミュージックビデオと合わせて、アルバムの世界観を表現した15分のショートフィルムを公開した。
同フィルムは、地球から離れた惑星”パロ・サント”が舞台のSFフィルム。
そこではアンドロイドが生きる世界で、人類が希少な”商品”として扱われている。オリーはその世界に稀代の天才パフォーマーとして登場するのだった─。
衝撃のラストが待ち受けるショートフィルムはぜひとも見てほしい。
ショートフィルムではSF映画さながらの世界観を見事に表現し、セカンドアルバムにして新境地をみせたイヤーズ&イヤーズ。
そんな彼らの3年ぶりとなる単独来日公演が2019年3月7日(木)大阪、3月8日(金)東京にて開催されるのだ!
最新アルバム『パロ・サント』をひっさげ、ヨーロッパからアジア全土を周るツアーでは、ショートフィルムで描かれたような豪華絢爛でクィアな世界観、凝ったステージパフォーマンスで観客を魅了する。
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大阪・東京ともに1夜限りのスペシャル公演。
前回ソールドアウトだっただけに、チケットは完売必須。気になる人は急いでチェックしてみて!