「LGBT寛容度」も大きな評価ポイントに
ネストピック社によれば、ミレニアル世代は出自を問わず、住む場所を自分で選択する傾向が強いそうだ。
その他の特徴としては、ネットリテラシーが高く、食生活を大事にし、海外旅行を好み、自分の趣味嗜好やライフスタイルを重視する傾向がある。
さらに彼らが選ぶポイントの一つに「LGBTの寛容度」も重視している。
これはその各都市の人権問題意識が高いかを判断する上で重要な指標になり、その点で見てみると、アムステルダム(オランダ)は世界初の同性婚可能国として人権問題の意識が他国の群を抜いている。
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その他ランクインした都市、例えばアントワープ(ベルギー)は世界2番目に同性婚を認めており前ベルギー首相エリオ・ディルポ氏はオープンリーゲイだ。
それ以外のバルセロナ(スペイン)やバンクーバー(カナダ)も、LGBT寛容度で高評価を獲得している。
東京の魅力度は低い結果に。課題は「多様性」
日本の都市では「大阪」が97位、「東京」は98位の結果だった。
東京は「就業機会」「観光の魅力」は11位だったが、「交通事情」は77位、「Wi-Fiの速度」は87位と、ネット環境の整ったライフスタイルを送る上でやや不便と判断。
そして、「LGBT寛容」は76位、「男女平等」では98位と、人権関連が極めて低い結果となっている。
同ランキングから、ミレニアル世代にとって重要なのは「就業機会」「食の満足度」などのライフスタイルと同じぐらい、「多様性を受け入れることの重要性」だということがわかる。
昨今、経済などあらゆる面でミレニアル世代の価値観は重視されており、彼ら/彼女たちが求める「多様性を受け入れる都市作り」が今後の日本の課題になりそうだ。