自分のカラダの「すべて」を知ろう。セックスのこと、HIVのこと

──陽性だった場合──

 

1週間後の検査の結果は「陽性」だった。突然のHIV陽性の告知に、崩れ落ちるサム。

 

「まさか自分がHIVになるなんて…」

「一生、セックスも恋人もできない…」

「このまま消えてなくなりたい…」

「人生終わりだ…」

 

 

 

 

終わりが見えない真っ暗闇。

自分だけが世界から取り残された気がした。

 

もう何もしたくない、絶望感にうちひしがれている。

今回のサムのように、自分で検査に行きHIV陽性だと告知された人たちは、肉体面よりも精神的なダメージの方がはるかに大きいのだ──。

 

 

 

 

HIV陽性がわかってから半年後。最初は地獄のようだった日々も、半年ほど経つとHIV陽性であることを徐々に受け入れられるようになった。

 

今では、治療を行うエイズ拠点病院が整備されていたり、病院や薬局での支払も、補助する制度がある。

 

また、地域にもHIV陽性者のための支援団体「ぷれいす東京」「コミュニティーセンターakta」などのサポートが充実している。これらの団体を通じて、自分以外の陽性者と交流をもったり、正しい知識を得ることで、ゆっくり時間をかけてHIVであることを受け入れていけるようになる。

 

 

HIVになったあとの生活って?

「HIVにかかったら人生は終わり?」大丈夫、そんなことは決してない。

現在は医療の進歩により、1日1回1錠の薬でエイズの発症を抑えながら感染する前とほぼ同じように生活を送れる。

調査結果(注1)によると、HIV陽性者の90%が「良好な健康状態」を保っており、また、そのうち70%の人が、検査でウイルスが測定できないほどの状態であることが分かっている。

 

(注1)第3回「HIV陽性者の健康と生活に関する実態調査」

 

なので、これまでと同じように、仕事もできるし、ジムでカラダを鍛えることだってできるし、友達と飲んだり遊んだり旅行したり、今までと変わらないライフスタイルを送ることができる。

 

 

 

 

HIVと仕事・学校

「HIVになると、仕事がどうなるか、学校に行けるか不安…」という人は多いはず。安心してほしい。

HIV陽性者には20~50歳代の働き盛りのゲイ男性が多く、88%が週5日以上勤務、82%が週35時間以上働いていることが調査により分かっている。

 

* 第3回「HIV陽性者の健康と生活に関する実態調査」

 

早めに感染を知り、治療をスタートすることで、これまでと同じように勉強したり、働くことができる。

 

 

HIVと健康

自分の感染に気づいたあと、HIV陽性者の多くが、1日1回1錠の薬を飲むことで、ウイルスを抑えていることが分かっている。

病院へ通う頻度も、最初は1ヶ月に1回から、徐々に3ヶ月に1回など、健康状態が安定するにつれて減っている。

また、生活する上での過度な制限(食事、アルコール、運動)も特にないので、これまでと変わらない生活を送ることができるのだ。

 

 

HIVと恋愛・セックス

「HIVに感染すると恋愛やセックスはできない」と思うかもしれないが、きちんとセーファーセックスを行うことで、安心して、以前のようにセックスを楽しむことができる。

 

 

 

 

HIVは、体液(血液、精液、さきばしり液、腸粘液、膣分泌液)に含まれているが、それ以外の体液(唾液、尿、汗、涙)にはほとんど含まれていない。

なので、パートナーとキスやハグをしても、一緒に暮らしても、感染することはほとんどない。

 

 

パートナーに定期検査を受けてもらおう

きちんと治療をして、セーファーセックスを行っていれば、HIVに感染していても恋愛やセックスをすることができる。

恋人・パートナーがHIVに感染しないように、セーファーセックスはもちろん、パートナーに定期検査を受けてもらおう。

 

***

 

 

「HIVに感染しないこと」はとても大事なことだ。

だが、「もし感染したとしても人生は終わりじゃない」ということを忘れないでほしい。

 

人生は長いし、これから先も楽しいゲイライフが待っている。そのためには、まず自分のカラダを知るためにHIV検査を受けよう。

 

HIV検査に関する詳しい情報は「東京都HIV検査情報Web」に載っているので、そちらも是非チェックしてみて。

 

>>もし「陰性」だった場合

 

 

〈東京都以外でのHIV検査の情報はこちら〉
HIVマップ(http://www.hiv-map.net
HIV検査相談マップ(http://www.hivkensa.com

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