LGBT解放運動の原点となった「ストーンウォ-ルの反乱」をテーマにしたLGBT映画「ストーンウォ-ル」の日本公開日が12月24日(土)に決定。合わせて場面写真も公開された。
映画「ストーンウォ-ル」は、オープンリーゲイのローランド・エメリッヒ監督がメガホンを取り、史実を基に描いた社会派ドラマ。
1960年代のN.Y.グリニッジ・ビレッジに集った若者たちの青春。存在すら法律で禁じられ、行き場のなかったゲイの若者たちの苦悩と恋、自由を求めるパワーと暴動が、力強い感動と共に描かれる。
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インディアナの田舎街から、N.Y.のゲイの街クリストファー・ストリートに単身やってくるピュアな青年を演じるのはジェレミー・アーヴァイン。
そのストリートで美貌を武器に体を売り、自分と同様の身寄りのない男娼のキッズたちをとりまとめるギャングのリーダー、レイを演じたのは、共演者が口をそろえてその才能を賞賛する新星ジョニー・ボーシャン。ジェレミーが憧れ惹かれていくハンサムで聡明な活動家トレバーを、抗えない程のカリスマ的な魅力でジョナサン・リース・マイヤーズが演じた。
本作はLGBTテーマの映画ながらも、「歴史的事実とは違う」として、全米でボイコット運動が起きていた問題作だ。
本来「ストーンウォールの反乱」の口火を切ったのは、プエルトリコ系のトランスジェンダー女性だと言われているが、劇中で反乱を牽引したのは架空の白人ゲイ男性となっている。
ドキュメンタリーベースの映画にもかかわらず、騒動の中心にいた有色人種やブッチダイク(男っぽいズビアン)、トランスジェンダーの存在がかき消され、架空の白人男性をヒーローに仕立てたストーリーで構成されている点が大きな非難を浴びている所以だ。
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『ストーンウォール』
2016年12月24日(土)より、新宿シネマカリテほか全国ロードショー
監督・製作:ローランド・エメリッヒ
出演:ジェレミー・アーヴァイン、ジョナサン・リース・マイヤーズ、ジョニー・ボーシャン、他
(C)2015 STONEWALL USA PRODUCTIONS, LLC