米人気コメディアンでオープンリーレズビアンのエレン・デジェネレスが、米国民としては最高位にあたる勲章「大統領自由勲章」が贈呈された。
エレン・デジェネレスといえば、自身がホストを務めるTV番組「エレンの部屋」は13年目を迎える人気番組。
これまで、「最も好感度の高いTVタレント」ランキング第1位、最優秀コメディアン賞を4年連続受賞、アカデミー賞の司会など、その活躍は誰もが認める国民的スター。
そんな彼女は、1997年に、自らが出演するテレビ番組でレズビアンであることをカミングアウト。
当時はアメリカ内でカミングアウトした有名人が少なく、嫌がらせや番組の打ち切りなど、多くの困難にさらされてきた。
それから20年間に渡る目覚ましい活躍により、彼女のあとに続いて多くのセレブリティがカミングアウトを行い、昨年には全米で同性婚が合法化された。
エレンがアメリカのLGBTコミュニティに与えた影響は計りしれない。
オバマ大統領は授賞式で、エレンの功績をこう讃えた。
「現在は誰でも結婚できるようになり忘れがちですが、20年前、大勢の人たちが注目する場所でカミングアウトするためには、大きな勇気が必要だったことでしょう」
「私たち皆に愛され、隣人、同僚、兄弟のような存在である人が、私たちの思い込みを覆し、私たちは自分が思っている以上に同じものを共有していると、私たちに思い出させてくれました。そして私たちの国を正しい方向に導いてくれました。これは簡単にできることではありません」と、賛辞をおくった。
いつも笑顔溢れるエレンだが、授賞式では涙をにじませていた。