性感染症の一つ「梅毒」の新規感染者が急増していることが、国立感染症研究所の調査で分かった。
昨年は累計5053人が感染しており、5000人を超えたのは1973年以来44年ぶりとなる。
梅毒は、戦後間もない1940年代後半には国内で20万人以上の患者がいたが、抗菌薬が普及して減少。近年の感染者数は年数百人程度だったが、2011年頃から急増している。
昨年度5053人の感染者数のうち、東京都1561人、大阪府703人、愛知県310人など、都市部を中心に感染が拡大している。
梅毒に感染すると、性器のしこりや発疹などの症状が出る。症状は数週間で消え、症状が出ないケースもあるが、重症化すると失明や意識障害などを引き起こす可能性もある。
また、梅毒などの性感染症にかかっていると、HIVの感染率が5倍近く増すという報告もあり、ゲイたちには特に注意が必要だ。
梅毒の怖いところは、一生涯のうちに何度も感染する可能性があるということ。
梅毒の予防にはコンドームを使うことが効果的なので、HIV予防と合わせて必ずセーファーセックスを行おう。
梅毒の検査には、新宿駅から徒歩すぐの「南新宿検査・相談室」にて、HIV検査と合わせて梅毒も無料で検査ができる。
気になる人はぜひ検査に行ってみよう。