米ロサンゼルスで開催される『第88回アカデミー賞』のノミネート作品が、1月14日(現地時間)に発表された。
今年のアカデミー賞は、LGBTテーマを扱った2作品がノミネートされ大きな注目を集めている。
まずは、女性同士の恋愛を描いた注目作『キャロル』だ。
パトリシア・ハイスミスのベストセラー小説をオスカー監督トッド・ヘインズが映画化、オスカー女優ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラーが演じる。
同作は、カンヌ国際映画祭のLGBT映画部門「クィアパルム」を受賞した他、ルーニー・マーラーが主演女優賞を受賞している話題作。
先日の「ゴールデングローブ賞」最多5ノミネートで惜しくも受賞はならなかったが、アカデミー賞にて9部門ノミネートを果たしている最有力候補だ。
『キャロル』は、2016年2月11日に日本公開予定。
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次に注目すべきは、トランスジェンダーを題材にした映画『リリーのすべて』。
昨年『博士と彼女のセオリー』で英米アカデミー賞を受賞したエディ・レッドメインが、世界初の性別適合手術を受けたトランスジェンダーを演じる話題作。
エディ・レッドメインの魂を感じる完璧な演技が絶賛されており、オスカー2年連続受賞の呼び声が高い。また、共演したアリシア・ヴィキャンデルも、助演女優賞に初ノミネートを果たしている。
『リリーのすべて』は、2016年3月18日(金)より日本公開予定。
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その他、LGBT映画以外の注目作では、レオナルド・ディカプリオ主演『レヴェナント:蘇えりし者』が、主演男優賞を含む最多12部門で選出。
意外だが、ディカプリオはこれまで5度アカデミー賞にノミネートされるも受賞を逃しており、今回悲願の初オスカーが期待されている。
なお、アカデミー賞授賞式は、米現地時間2月28日に開催される。その他ノミネートは以下の通り。
■作品賞
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
『ブリッジ・オブ・スパイ』
『ブルックリン』
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『オデッセイ』
『レヴェナント:蘇えりし者』
『ルーム』
『スポットライト 世紀のスクープ』
■主演男優賞
ブライアン・クランストン『トランボ(原題)』
レオナルド・ディカプリオ『レヴェナント:蘇えりし者』
マイケル・ファスベンダー『スティーブ・ジョブズ』
エディ・レッドメイン『リリーのすべて』
マット・デイモン『オデッセイ』
■主演女優賞
ケイト・ブランシェット『キャロル』
ブリー・ラーソン『ルーム』
シアーシャ・ローナン『ブルックリン』
シャーロット・ランプリング『さざなみ』
ジェニファー・ローレンス『ジョイ(原題)』
■助演男優賞
クリスチャン・ベイル『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
トム・ハーディ『レヴェナント:蘇えりし者』
マーク・ラファロ『スポットライト 世紀のスクープ』
マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』
シルヴェスター・スタローン『クリード チャンプを継ぐ男』
■助演女優賞
ジェニファー・ジェイソン・リー『ヘイトフル・エイト』
アリシア・ヴィカンダー『リリーのすべて』
レイチェル・マクアダムス『スポットライト 世紀のスクープ』
ルーニー・マーラ『キャロル』
ケイト・ウィンスレット『スティーブ・ジョブズ』
■監督賞
アダム・マッケイ『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
ジョージ・ミラー『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
アレハンドロ・G.・イニャリトゥ『レヴェナント:蘇えりし者』
レニー・アブラハムソン『ルーム』
トム・マッカーシー『スポットライト 世紀のスクープ』
■外国語映画賞
『大河の抱擁』(コロンビア)
『裸足の季節』(フランス)
『サウルの息子』(ハンガリー)
『ディーブ』(ヨルダン)
『ア・ウォー(原題)』(デンマーク)
■長編アニメ映画賞
『思い出のマーニー』
『インサイド・ヘッド』
『アノマリサ(原題)』
『映画 ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』
『父を探して』