ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王が、同性愛を「最新の流行のようにみえる」とした自身の考えを明らかにした。
これは、今年12月に発売された最新のインタビュー本「The Strength of a Vocation」にて掲載。
本によれば、法王は、「同性愛は非常に深刻な問題であり、候補者たちについては最初から適切に見極めておく必要がある」「私たちの社会では、同性愛が最新の流行であるかのようにみえる。そうした精神は、何らかの形で教会の生活にも影響を及ぼす」と、聖職者への懸念をあらわにした。
ちなみにカトリックでは、同性愛を罪深い行為とする立場をとっており、2005年に同性愛者の聖職者を禁止。2016年に同性愛者に加え「同性愛文化」を支持する者も聖職に就くことを禁じている。
カトリックが同性愛に否定的なのは以前から知られていることだが、2013年に法王に就任した現フランシスコ法王は、「同性愛者が善良な心で神を求めているなら、私に彼を裁くことができるだろうか」とのべ、同性愛に寛容な姿勢を見せていた。
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しかし今回の発言から、カトリックの同性愛に対する姿勢に変化はないことがわかる。
カトリック信者は全世界13億人(バチカンの統計)いると発表されており、このフランシスコ法王の発言や思想は、世界中の信者に多大な影響をもたらす。
インタビュー本は、今後10カ国語に翻訳し出版される予定。