写真家・大串祥子の展覧会『大串祥子写真展/少林寺』が、2017年1月8日(日)~1月21日(土)の期間で、東京・銀座ヴァニラ画廊にて開催される。
写真家・大串祥子は、1998年にスタートしたプロジェクト『Men Behind the Scenes』では、これまでに、イギリスの名門パブリックスクール・イートン校(’98年)、ドイツ連邦軍の兵役(’99年)、コロンビア軍麻薬撲滅部隊(2000-’01年)など、秩序、制服、階級、不条理にいろどられた究極の男性社会に潜入し、女性の視線から男性の美と謎を追い求めている写真家だ。
大串氏が次に選んだ「究極の男社会」は、中国・嵩山少林寺。
始祖・達磨大師によってもたらされた中国禅宗発祥の地であり、世界遺産の歴史的寺院にて、禅に生き、武術を心得、医術を施す老若の僧侶たち。
今日、勃興する中国に向けられる脅威や嫉妬とは対照的に、少林武術への羨望と崇敬の念は果てしなく、夢見る少年を旅に駆り立て、やがて僧侶に変えていく。立入禁止エリアでの撮影を許可され、僧侶たちの日々に密着したのはなんと3年間!!
批判も嫉妬も先入観もない、一人の女性の好奇心あふれるまなざしを通じて、少林寺の重き門がここに開かれる。
また、同時展示として、2014年にヴァニラ画廊にて好評を博した『美少年論』より、「Men Behind the Scenes」ヨーロッパ三部作の写真も再展示されるとのことだ。
田亀源五郎、辛酸なめ子のスペシャルトークイベントも開催
今回の『少林寺』展を記念して、美少年について語り合う宴を2夜に渡って開催。
『少林寺』をテーマに、ゲイ漫画家の田亀源五郎、『美少年論』からヨーロッパの美少年をテーマに、漫画家・コラムニストの辛酸なめ子をゲストに迎えたスペシャルな対談企画だ。
大串氏とゲスト2人の個人的な好みもたっぷり盛り込んで、特殊な男性社会に生きる美少年たちの魅力について語り尽くす。
ぜひ、この機会をお見逃しなく。