アメリカの黒人ゲイコミュニティを語る上で欠かせない映像作品『タンズ・アンタイド』が、1月13日(月・祝)に1日だけの特別上映を行う。
『タンズ・アンタイド』は、30年前(1989年)に発表された伝説的なドキュメンタリー作品。
タイトルの『タンズ・アンタイド』を日本語にすると「話しはじめた口」。
詩人やアクティヴィストとしても活躍したリグスは、同じ年に生まれた著名な詩人エセックス・ヘンプヒルの詩や彼のパフォーマンスをからめながら、奴隷制度が建国以前から続いたアメリカの地で黒人でゲイとして生きる人々の複雑な経験をつづっていく。
差別や憎悪に晒され続け、さらに降りかかるエイズ危機にも屈せず生きる彼らの苦悩。その真っ只中で生み出されてきたユーモアや遊びの表現。張り詰めた緊張感をもって沈黙を破る彼らの声を、映画は実験的なドキュメンタリー/エッセイのスタイルで革命的に響かせる─。
2019年に30周年を記念して全米各地で上映された本作を日本語字幕で公開。
一日限りなのでぜひともお見逃しなく!
マーロン・リグス:アメリカのジャーナリスト、ドキュメンタリー作家。黒人、 黒人で男性、そしてゲイであることなど、交差性を早くから意識しドキュメンタリーを制作。やがてそこにエイズの問題も加わる。生涯で計8作品の映像をのこし、1994年に37歳で逝去。
同時上映:『知られざる結末、斬新な幕開け』 リグスのレガシーをさらに発展させる現代のアーティストによる映像7作品。
ミッキー・ブランコ、ブロンテス・パーネル、シェリル・ドゥニエらがアメリカ黒人コミュニティにおけるHIV/AIDSの影響を大胆に映しだす。(2017|51 min|アメリカ|英語|日本語字幕)
『タンズ・アンタイド』
日程:2020年1月13日(月/祝)
時間:14:30~16:30(14:00開場)
会場:日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホール(東京都千代田区日比谷公園1-4)
入場料:2500~3000円 『タンズ・アンタイド』+『知られざる結末、斬新な幕開』 資料込み|料金スライド式
・2000円 『タンズ・アンタイド』資料込み
・1500円 22歳以下|『タンズ・アンタイド』資料代込み