2020/12/30

10年以上続くゲイカップルに聞く「長続きの秘訣」とは?

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付き合っても「半年や1年で破局する」というは少なくない。

 

「どうすれば長い関係を続けられるの?」「一生のパートナーを見つけるコツを知りたい!」というお悩みが読者から寄せられたので、今回はこれについて調査していきたい。

 

編集部では、全国に住む交際歴10年〜20年のゲイカップル10組*に調査を実施。

恋人との過ごし方から、セックスライフ、長く付き合う秘訣まで、いろいろ聞いてみた。

*調査対象は10人/名前は仮名

 

 

出会いのキッカケは?

二丁目の飲み屋で。自分がナンパして付き合いがスタートした。

洋二さん(40代|交際歴19年)

 

今はなきバディの文通欄にて。パートナーが載せていた連絡先に、手紙を出したことで始まった。

立花さん(40代|交際歴20年)

 

友人の紹介で。友達期間を1年くらい経て、その後アプローチされ付き合うことになりました。

宇宙さん(30代|交際歴10年)

 

出会いのキッカケを聞いたところ、「ゲイバー」が5人、「友達の紹介」3人、「バディの文通欄」1人、「飲み会・合コン」1人、という結果に。

 

「出会い系アプリ」経由が1人もいないことに驚きだが、アプリが登場したのが今から10年前なので、それ以前はリアルな場での出会いがほとんどだったことが分かる。

 

ただし最近では逆転していて、以前の読者アンケートでは「出会い系アプリ」「SNS」での出会いがほとんどだった。

 

恋人との週末の過ごし方は?

 

 

相方と一緒にバレーサークルに入ってる。

前までは家で過ごすことが多くマンネリ気味だったが、バレーをはじめてからは2人とも活動的になれた気がする。

マックスさん(30代|交際歴10年)

 

お互い趣味が違うから、休日は無理して一緒に過ごさない。

束縛せずに、ある程度お互い自由な方がストレスなく付き合えると思っている。

洋二さん(40代|交際歴19年)

 

2人とも食とお酒が好きだから、美味しいお店を開拓したり、関東近郊の蔵元やブルワリーをめぐったり、割とアクティブに出掛けることが多い。

太一さん(30代|交際歴10年)

 

2人でゲイのテニスサークルに入っており、週末はそれで過ごすことが多い。

テニスは歳をとってもできるスポーツだし、共通の友人も増えるから良い刺激になっている。

誠さん(50代|交際歴18年)

 

週末は一緒にゲームしてるかな。

家でするよりも、一緒に散歩しながらする方が好き。最近だとドラクエウォークしながら街ブラすることが多くなった。

パンダさん(30代|交際歴11年)

 

よく公園でピクニックしてる。公園でシートを広げて、それぞれ適当に何かしらする。(本を読んだりYouTube見たり)

あっちこっち外出するのは疲れるけど、公園でダラダラしてるくらいがちょうどいい。

マックスさん(30代|交際歴10年)

 

 

ほとんどのカップルが週末を一緒に過ごしており、なかでも「趣味を一緒にする」という回答が多かった。

 

また、10人中4人が一緒にする趣味として「スポーツ」と「ゲーム」をあげている。

 

スポーツは、ゲイのサークル(テニス、バドミントン、バレー)に所属している人が多く、共通の友人が増える事でパートナーとの関係も深くなるとのこと。

 

ゲームは、街ブラしながら楽しめるドラクエウォークなどがカップルに人気のようだ。

 

 

現在のセックスライフを教えて

 

 

セックスは3年目まで続いていましたが、それ以降はセックスレス。

相手が保守的な人なので、オープンリレーションシップを提案したことはないですが、自分はたまに外で発散してる。

洋二さん(40代|交際歴19年)

 

今でもセックスしますがかなり減っていて、2ヶ月に1回ほど。

たまにハッテン場行ったり、海外旅行先でエロマッサージ受けたりと適宜外で解消している。

今のところオープンリレーションシップを提案するつもりはないが、もし外で発散しているのがバレたところで壊れるような関係ではないと思う。

山田さん(40代|交際歴14年)

 

オープンリレーションシップです。

外でやっても隠さなくていいからストレスフリーだし、やって良かったと思ってる。セックスは無くなったが、愛情は増えたと感じる。

宇野さん(40代|交際歴15年)

 

元々バニラだったが、ここ数年で完全に無くなった。

今はハグとキスのスキンシップがあれば十分。

歳とともに性欲はおとろえるから、セックスはもういいかなぁと。

立花さん(40代|交際歴20年)

 

付き合い当初とポジションが変わったこともあり、数年でセックスレスに。

つい最近、話し合いの末、オープンリレーションシップになった。今はストレスが無くなってとても快適!

太一さん(30代|交際歴10年)

 

長年セックスレス。お互い外でやっているのはなんとなく理解しているから、いまさらオープンリレーションシップを提案しなくてもいいかなと。

誠さん(50代|交際歴18年)

 

10人中、9人がセックスレス。

その中でもオープンリレーションシップしている人、言わずに外で発散している人がほとんどのよう。

 

セックスレスは「ゲイカップルあるある」ともいえるが、セックスの有り無しは長期の関係に大きな影響を及ぼさないようだ。

 

自分なりの「長く付き合う秘訣」があれば教えて

 

 

あんまり干渉しない。適度な距離感を保つ。相手の生活リズムや価値観の違いを認めることかな。

洋二さん(40代|交際歴19年)

 

同棲したこと。同棲すると日常的に頼ることが増えるから、信頼感が生まれると思う。

山田さん(40代|交際歴14年)

 

お互いの予定を把握する事。

同棲していると、ちょっとしたすれ違いでストレスが溜まるので、お互いの予定を把握するようにしている。ただし、相手の予定を変えたり、干渉したりしない。ただ把握するだけ(ここが重要です!笑)

予定を把握しつつ、でも干渉しない、これがストレス無く付き合う秘訣な気がする。予定管理は、「タイムツリー」というアプリを使ってます。

宇野さん(40代|交際歴15年)

 

小さな我慢をしないで、気持ちを伝えること。

お互い気にするポイントが違うから、日常の細かいことでも伝えることで、すり合わせていく感じ。結果としてストレスがなくなる。

立花さん(40代|交際歴20年)

 

ゆるく付き合うことかな。お互い干渉しないで、ある程度の自由度があった方が長続きする。

太一さん(30代|交際歴10年)

 

お互い干渉しない。同棲しているからかもしれませんが、お互いの行動をいつも気にして生活しているのは息苦しいから。

誠さん(50代|交際歴18年)

 

ほぼ全員が「干渉しない」をあげていたのが印象的だった。

束縛や干渉をせずに、相手を信頼して自由にさせてあげることが、長く付き合う秘訣かもしれない。

 

長く交際しているからこそ「パートナーがいて良かった」と思う瞬間は?

同棲しているので、家に帰ると誰かがいる安心感かな。彼はメモを残してくれる人で、料理、洗濯、何か連絡があればまめにメモを残す。

生活の時間帯が合わなくて顔を合わせない日も多いが、メモがあることで常に存在を感じられるのがいい。

洋二さん(40代|交際歴19年)

 

やっぱり病気の時は心強いですよね。看病してくれるし、病院にも連れて行ってくれる。

辛い時にそばにいてくれる安心感は大きい。

山田さん(40代|交際歴14年)

 

相手の家族にカミングアウトしているので、家族ぐるみの付き合いができること。家族の一員として受け入れられていると感じたとき、「あ、長く付き合っていて良かった」と思います。

立花さん(40代|交際歴20年)

 

辛い時にそばにいてくれた事かな。

生きていると節目節目に辛いことが起こるじゃないですか、そのとき側にいてくれることで、精神的な安定が保たれている。過ごしてきた時間の積み重ねを考えると、彼氏以上に信頼できる存在はいないです。

太一さん(30代|交際歴10年)

 

いろんな思い出を話してるときかなぁ。仕事や環境など大きく変化しますが、長く付き合っているパートナーがいれば、共有できることが増える。思い出を語り合える。

誠さん(50代|交際歴18年)

 

転職などのキャリアチェンジのとき。ふだんの数倍ストレスを感じるが、常にサポートしてくれるパートナーの存在は大きい。精神的な依存先という感じ。

マックスさん(30代|交際歴10年)

 

話を聞いていると、良いときよりも、悪いときこそ、大きな支えになっていることが見て取れる。

やはりパートナーの存在は大きい。

 

恋愛が続かなくて悩めるゲイたちへ、何かアドバイスはありますか?

 

 

若い時の恋愛は相手に依存することで自己満足してた。恋愛が不調だと、不安になって仕事もプライベートも手に付かない状態。

今思うのは、仕事やプライベートなど自分自身の生活をしっかり整えた上で、恋愛をした方がうまくいきやすいかなと。

洋二さん(40代|交際歴19年)

 

出会いは偶然だと思っているからなんともいえない。

あえていうなら、多少の我慢は必要かな?性格や価値観の不一致は人間だから当たり前と理解することでしょうか。

山田さん(40代|交際歴14年)

 

私が出会ったのはバディの文通欄だったから…いまの人には参考にならないかも(笑)

ただ言えるのは、昔であれば会った時に「違うな」と思っても、「まぁ、縁あってせっかく出会ったんだから…」と思い、関係を続けることが多かった。

 

今はインスタントな出会いが多いので、その事が忘れがちになっている気がします。

第一印象で「違う」と思ってもすぐ次には行かず、まずは向き合ってみる。その先に何か気づくことがあるかもしれません。

立花さん(40代|交際歴20年)

 

自分の場合は結果的に長くなっただけ。

最初から長く付き合おう、しっかりとした恋愛をしよう、と身構えないで、もっと気軽な気持ちで恋愛してもいいんじゃないかなと思っています。

太一さん(30代|交際歴10年)

 

僕の場合、直感や第一印象はたいてい外れるんです(笑)

なので、出会ってもすぐに決断をしないで、じっくりと進めていく。付き合ったあとも同じだと思うんです。嫌なことがあってすぐ別れるよりは、まずは続くことを考える。

マックスさん(30代|交際歴10年)

 

「相手に向き合う」と回答した人が多かった印象。

出会いアプリ、SNS、ゲイバー、イベントなど、昔と違い出会える場所は増えているが、1回会っただけで相手の全てを判断してしまいがちだ。

 

合わないなと思っても一歩踏みとどまり、時間をかけて相手に向き合ってみると良い結果につながるかもしれない。

 

***

 

まとめると、「干渉しない」「共通の趣味をもつ」「なんでも話し合う」「相手に向き合う」あたりが、長く付き合うヒントになるかもしれない。

 

カップルによって付き合う形はさまざまだが、参考になる意見も多いはずだ。

 

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