オープンリーゲイの映画監督、グザヴィエ・ドランが初めて手掛けたTVドラマ『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』が、「スターチャンネルEX」にて独占配信がスタートした。
カナダ・ケベック州出身のグザヴィエ・ドランは、19歳で発表した長編デビュー作『マイ・マザー』がカンヌ国際映画祭監督週間で上映されて以来、続く『胸騒ぎの恋人』や『わたしはロランス』も同映画祭で上映。
2014年に『Mommy/マミー』で審査員賞、2016年には『たかが世界の終わり』でグランプリを受賞し、高い評価を受けていることから“カンヌの申し子”の異名を持つ監督として話題作を発表し続けてきた。
そんなドランが今回、自身にとって初挑戦となるTVドラマに挑戦。
同名舞台が原作の本作では、ドラン自身が脚本・監督・製作・出演。
30年前に起きた事件とそれにかき乱される家族の姿を、過去と未来を行き来しながらサスペンスフルに描いた。
本年度サンダンス映画祭インディーエピソディック部門に選出され、来る1月21日にインターナショナルプレミア上映が控えている。
1991年、ケベック州の郊外。ラルーシュ家のジュリアン、妹のミレイユと、向かいに住むゴドロー家のロリエは仲良し3人組だった。
しかし、ある夜の事件を境に3人の人生は一変。ミレイユは秘密を抱えたまま町を離れ、家族と距離を置く。
それから約30年。
母マディが危篤という連絡を受け、ミレイユが帰郷、ジュリアンとパートナーのシャンタル、次男のドゥニ、ドラッグのリハビリ施設から出たばかりの末っ子エリオットら家族が再び集まることに。
そして、マディが残した予想外の遺言が引き金となり、葬り去られていた嘘と秘密に翻弄されることとなる。
はたして“あの夜”いったい何が起きたのか――。
以下、予告編
さらに、本ドラマの配信を記念して、2月にグザヴィエ・ドラン監督コンプリート特集の配信が決定!
彼の監督作全8本と出演作1本の合計9本を一挙に配信する。
若き天才監督、そしてゲイであるというセクシュアリティを題材にした作品を作ってきたドラン。
初のTVシリーズとあって、映画とは違う魅力を見せてくれるのか?ぜひチェックしてみてほしい。
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