ヌードポートレートで知られる中国人写真家のレン・ハン(Ren Hang)が死去した。30歳だった。
SLEEK誌によれば、公式レポートは発表されていないものの、中国のソーシャルメディアでレン・ハン死去のニュースは瞬く間に広がっている。一部報道によると自殺とみられている。
レン・ハンは、1987年に中国・北京で誕生。
勃起したペニス、全裸の男女の絡みなど、過激で鮮烈なヌードポートレートで知られるフォトグラファー。
性がタブーとされる中国において、若者たちのヌードを撮り続け、時に中国当局に逮捕や写真展中止に追い込まれても、その活動の手を緩めることはなかった。
彼の作品の評価は非常に高く、アジア、欧米など世界中から写真展への招聘や、アート誌&ファッション誌からのオファーが絶えない、気鋭のアーティストとして注目されていた。
日本では、2015年6月に待望の日本初個展を東京・新宿にて開催し、度々来日も行っていた。
また、今年2月にはタッシェン(TASCHEN)から写真集を出版したばかりだった。
レン・ハンの過去のブログによると、今回の死に繋がる壊滅的な文章が綴られている。
「僕はいつも地下鉄に乗るとき、ジャンプしたくなる衝動に駆られるんだ」(2015/8/17)
若干30歳の若き天才の死に、世界中のフォトグラファー、アーティスト、ファンが悲しみに包まれている。