毎年12月1日は「世界エイズデー」。
HIV/エイズについて考えて、情報をアップデートするいい機会だ。
今年もエイズデー前後に多数のイベントが開催されるなか、編集部が気になるイベントをピックアップ!
ぜひ、気になるイベントがあれば足を運んでみて。
世界エイズデー前後には、関連したナイトイベントが多数開催される。
11月29日(金)は、ヴォーギング/ボールルームイベント『RED RIBBON Kiki Night』が開催!
ボールルームとは、1960年代〜70年代にニューヨークの黒人・ラテン系LGBTQ+コミュニティ(特にトランス女性やゲイ男性)で誕生したもの。
そしてヴォーギングとは、雑誌『VOGUE』のポージングを真似て踊ることから生まれたダンスのことで、マドンナの楽曲「VOGUE」で一躍有名になった。
今回のイベントは、HIV/エイズで失った仲間や家族に捧げる内容となっている。
トランスジェンダーの方は入場無料。そして売上の一部は、HIV支援団体ぷれいす東京へ寄付される。
エイズデーをフェティッシュに楽しみたいのなら、『BUFF』で決まり!
大人気レザー系フェティッシュパーティー『BUFF』が12月7日(土)に開催。
レザーだらけの男の園を楽しみつつ、テーマは「Stay Healthy(セーファーセックスでいこう)」。
会場内にはHIV・梅毒等の性感染症予防啓発のブースもあるとのこと、イベントを楽しみつつ、楽しくセーファーセックスについて学ぼう。
HIV/エイズ、PrEP、性感染症など、ゲイたちのセックスに欠かせない情報たち。
そんな最新トピックを学べるトークイベントを2つご紹介。
まずは『性的同意』についてのトークイベント。
みんなは「性的同意」について意識したことはあるだろうか?
例えばこちら──
・Hをするのか、しないのか:お互いの希望をどう伝える?
・コンドームの使用:安全なセックスのための予防方法
・セックスのポジション:快適さと満足度を高めるためのコミュニケーション。
・法的なトラブルに巻き込まれるリスクはあるの?
新しい法律の下での性的同意について、GOGOボーイと弁護士を交えたトークイベントが開催。
入場無料なので、ぜひ気になる人はチェックしてみて。
お次は、「エムポックス」について。
2022年以降、世界中で流行が拡大したエムポックス。ゲイコミュニティでも大きな話題を集めたトピックだよね。
本イベントでは、日本とヨーロッパの最前線で対応してきた専門家たちが集まり、成果と今後の課題を共有してくれる。
エムポックスについての最新情報が学べる貴重な機会、入場無料で誰でも参加OK!
アートや映画を通して、エイズについて視覚的に学ぶのもあり。
『中村キース・ヘリング美術館』では、今年も世界エイズデーにちなんだ特別企画を実施する。
エイズで死去したキース・ヘリング。
彼が生前に制作したポスターや資料の展示から、HIV・エイズタイムライン2024版の展示、コンドームの無料配布などを行うそうだ。
期間は20日限定なので、ぜひ足を伸ばしてみて。
お次は映画を2本続けて紹介!
映画『虎の子 三頭 たそがれない』は、近未来のブラジル・サンパウロを舞台に、資本主義が充満したこの街を若いクィアの3人がさまよう──という内容。皮肉とユーモアたっぷりに今日のブラジル社会を描いた若手監督の注目作だ。
HIVと生きる体験を共有したりインフルエンサーに出会ったり頼りない大人たちと時間を過ごしながら、どこかへ導かれる。
極右ボルソナーロ政権下とコロナ禍に、ブラジル注目の若手映画作家が皮肉とユーモアたっぷりに今日のブラジル社会を描き、2022年に世界の映画祭で高く評価された作品だ。
東中野・ポレポレ坐では、HIVをテーマにした『赤色で思い出す… (Red Reminds Me…)』を上映。
レッドリボンやその他の視覚的な要素を通じて、HIVやエイズは長い間、血液/痛み/悲劇/怒りといった「赤色」のイメージと結びつけられてきた。
本作『赤色で思い出す… (Red Reminds Me…)』は、観る人にHIVにまつわるイメージや感情の複雑な広がりについて考えるよう促す。
フィリピン、パナマ、アメリカ、アルゼンチン、コロンビア、ベルギーから集まった作品は、官能性や親密さ、母性や親族関係、運や偶然、記憶や亡霊などについて、パロディ、メロドラマ、演劇、皮肉、ホラーなどの手法を用いて、今日のHIVに関する体験を表現する新たな語彙を作り上げてくれる。
***
合計30近くのイベントが開催されるので、ぜひ気になったものは参加してみよう。
その他のイベント情報は「東京エイズウィーク2024」の公式サイトをチェックしてみて!