アメリカで発表されたHIV/エイズに関する最新の報告書によると、新しくHIVに感染した約40%は、「HIV陽性であることに気付いていない人」からの感染だったことが分かった。
米疾病対策センターの報告書によれば、新たにHIV/エイズ感染をした約40%は、自身がHIVであることを気付いていない人からの感染だったそう。
また、HIV陽性であることを自覚しているものの、治療を受けていない人からの感染も40%を超えていたことも分かった。
現在は医療の進歩によりHIVは正しく治療を続けていれば、他の人と同じ生活や寿命を送ることができる。
ただ、日本は治療が国民健康保険でほぼほぼカバーできるが、アメリカは任意保険のため、日本よりも治療率がやや低い傾向にある。
HIV陽性に気付いていない人と、HIVの治療を受けていない人で約80%がHIV/エイズの感染源になっているのだ。
一方で、HIV陽性で正しく治療を続けている人からは、HIVを感染させたケースはなんと0だったそうだ。
最近はHIV陽性であっても、ウイルスが検出限界以下であれば、感染していないことと同じ状態であるといえ、他の人に移さないことが科学的に照明されている。
この「検出限界以下は感染しない」ことを、U=Uという。
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アメリカの最新調査からわかることは、HIV陽性者で正しく治療を続けている人はもはや感染源ではないということ。
そして最も危険なのは「HIV陽性であることに気付いていない人」ということだ。
ぜひともゲイ・バイ男性は、1年に1回は定期的なHIV検査を受けてほしい。